恋数え鳥、結ばれる時を教える下照姫を祀る神社

セキレイ



歳時記は季節の開運コードです。
ちょっと前の蒸し暑さがうそのような、とっても過ごしやすいこの頃。秋の、いい季節がやってきましたね。

9月12日 「白露」次候 鶺鴒鳴(せきれいなく)

セキレイという鳥は別名「恋数え鳥」というそうです。その由来は古伝にあります。とつぎのり(嫁ぎ法)というのもこの鳥が男女がとつぐ「時」を告げるからです。

セキレイは出会ったらいつでも、というわけではなくとつぐべき時に夫婦になるというのです。セキレイが鳴き、結ばれることは天地に呼応したものだと古代の人は知っていたようです。とつぐ時を大切にする、そういう精神文化をもつ日本には恋の綾を教える神社がたくさんあります。

今回は、アチスキタカヒコネとその妻オクラヒメ(シタテルヒメ)を祀る神社を紹介します。

アチスキタカヒコネとオクラヒメを祀る神社

波波伎神社(ははきじんじゃ)

アチスキタカヒコネは、オクラヒメの兄で美濃国の統括者であるカナヤマヒコの孫アメワカヒコと親友の関係にありました。出雲のオオナムチが権勢をふるってタカマを飲み込もうとしているのではないか?キチンと右の臣としての役割を果たしているのか?と糺すために、タカマから出雲に送られた使者がアメワカヒコでした。そうして二人は出会い、親友となったのです。

ご祭神 八重事代主命(やえことしろぬしのみこと) 天稚彦神(めわかひこのかみ) 下照姫神(したてるひめのかみ) 少彦名神(すくなひこなのかみ) 建御名方神(たけみなかたのかみ) 味耜高彦根命(あちすきたかひこねのみこと)
住所 鳥取県倉吉市福庭654

こちらに鎮座する”下照姫”とは、タカヒコネの妹の高照姫だと思います。下照姫と高照姫は、ともに紀州のワカヒメの元で奉公したなかよし。高照姫がオオナムチの娘で、下照姫は美濃のアマノクニタマの娘なのです。

倭文神社(しとりじんじゃ)

ご祭神 建葉槌命
相殿  下照姫命(しあてるひめのみこと) 事代主命(ことしろぬしのみこと) 建御名方命(たけみなかたのみこと) 少彦名命(すくなひこなのみこと) 天稚彦命(あめわかひこのみこと) 味耜高彦根命(あちすきたかひこねのみこと)
住所 鳥取県東伯郡湯梨浜町宮内754

”シタテルヒメ”のお墓があるそうです。

タカヒコネは得意の馬術や武道をおしえ、カナヤマヒコは鉱山知識を教えるという関係にあったのでしょう。共に学び合う盟友でした。

そんな中、紀州に仕えていたタカヒコネの妹のタカコが戻ってきます。ワカヒコがあまりにも兄にそっくりで驚いたことでしょう。かねてから兄に憧れを抱いていたタカコは、ワカヒコに恋してしまいます。ワカヒコもタカコに引かれ二人は出雲でとつぎます。そうなることは、親のオオナムチには先刻承知の事、むしろワカヒコを篭絡する一つの手立てが成功し、喜びました。

ワカヒコは8年も帰らず、ついにタカマから送られた隠密の矢に当たって死んでしまいます。亡くなったワカヒコは里に還され喪屋をしつらえ弔われます。

アチスキタカヒコネは親友の弔いのために美濃へやってきて、ワカヒコの妹であるオクラヒメと出会います。

オクラヒメは、紀州のワカヒメの宮に奉公しているときにワカヒメから「シタテルヒメ」の名を受け継ぎました。それほどの和歌の名手でした。オクラヒメの贈った恋歌を縁にアチスキタカヒコネとオクラヒメは結ばれたのです。

都我利神社

住所 島根県出雲市東林木町672
ご祭神 阿遅志貴高彦根命

このお社には、タカヒコネが美濃でワカヒコの喪屋を打ち砕いた剣が祀られているそうです。

高鴨神社(たかがもじんじゃ)

ご祭神/阿治須岐高日子根(あじすきたかひこね、迦毛之大御神)事代主命(ことしろぬしのみこと)阿治須岐速雄命(あじすきはやおのみこと)下照姫命(したてるひめのみこと)天稚彦命(あめわかひこのみこと)
住所 奈良県御所市鴨神1110

貴船神社 白石社 吸葛社

白石社 下照姫命(したてるひめのみこと)
吸葛社 味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)
住所 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

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10月8日 寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる)
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10月18日 寒露 末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
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11月2日 霜降 末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
11月17日 立冬 末候 金盞香(きんせんかさく)

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