
歳時記とは季節の開運コードです。
「かみなり すなわち こえを おさむ」とあります。雷とは春先、夏の到来をおしえる音のこと。ことしは、よく鳴ったなあ。でも、夏到来の声を収める時が来た。わやわやした騒ぎを収めて大地を踏みしめて地を固める時が来たのです。本当の実りがこれから始まるります。
9月23日 秋分 初候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
雷、という名を持つ神様がいます。
別雷神(わけいかづちのかみ)
天羽雷命(あめのはづちのみこと)
建御雷神(たけみかづちのかみ)
八雷神(やくさのいかづちのかみ)
大雷神(おほいかづちのかみ)黄 頭部
火雷神(ほのいかづちのかみ)赤 胸部
黒雷神(くろいかづちのかみ)黒 腹部(尻)
析雷神(さくいかづちのかみ)紫 陰部 裂雷
若雷神(わかいかづちのかみ)青 左手
土雷神(つちいかづちのかみ)茶 右手
鳴雷神(なるいかづちのかみ)緑 左足
伏雷神(ふすいかづちのかみ)橙 右足
水雷神(みずいかづちのかみ)
結構いるもんですね。
雷が鳴る声は、おやじの雷にも似て、ハッとして何かを気づかせてくれる。
「何かを言ったとたんに雷がなる」
「何かの最中に雷が落ちる」なんていうのは、天からの強いメッセージが込められているということでしょう。
秋分の前の、おとめ座の新月(9月20日14:30)に、気づきを得られる雷を祀る神社をご紹介します。
雷(いかづち)の神を祀る神社
大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)
ご祭神(本社)大山祇大神(奥社、おおやまずみのおおかみ)大雷神(前社、おおいかづちのかみ)高龗神(たかおかみのかみ)
住所 神奈川県伊勢原市大山355
オオヤマズミの系統が古代から守られていた地域の拠点です。お山と雷はやっぱり大きな関係があるモノでしょうね。山は気流を生み水蒸気を雲にして、たくさんの雲が生まれる中に接触して電気が生まれる。雷神とは山の神の使いなのかもしれません。
阿沼美神社(あぬみじんじゃ)
ご祭神 大山積命 (おおやまづみのみこと)高龗神 (たかおかみのかみ)雷神 (いかずちのかみ)味耳命 (うましみみのみこと)
住所 愛媛県松山市味酒町3-1-1
大山阿夫利神社の系統になるかと思います。オオヤマヅミの近くに祀られている雷神は、「神の怒り」というよりは神様からのメッセージであるのかもしれません。
葛木坐火雷神社(かつらきいますほのいかづちじんじゃ)
ご祭神 火雷大神 天香山命
住所 奈良県葛城市笛吹448
雷の要素は、水のぶつかり合いからおきる光と電気です。火の要素が見られるのは「稲妻」。稲妻が木に落ちると火災が起きます。地上に甚大な影響を及ぼすイメージが火雷には感じられます。バベルの塔を打ち砕いた「神の怒り」にも似て。
ご祭神のカグヤマノミコトと神社に祀られる対象はホノアカリか、ニギハヤヒか、タカクラシタだと思うのですが、当社の場合はタカクラシタかと踏んでいます。笛吹きに通じていたのはタカクラシタだと思われるからです。
なぜ、火雷 と名づいているのか。それを探るのも面白いです。
火雷神社(からいじんじゃ/ほのいかづちじんじゃ)
ご祭神 火雷神(ほのいかづちのかみ)
住所 群馬県佐波郡玉村町下之宮甲524
関東にはたくさんのイカヅチ神社があります。坂東武士の国ですから、雷神のごとく戦場を駆け巡ることを祈願したのかもしれません。憤怒の炎、それが火雷なのかもしれません。
加波山三枝祇神社本宮(かばさんさえなづみじんじゃほんぐう)
ご祭神 伊弉冊命(いざなみのみこと) 速玉男命(はやたまおのみこと) 事解男命(ことさかおのみこと) 雷神(いかづちのかみ)(配祀)
住所 茨城県桜川市真壁町長岡809
雷神は雷神でも別雷神の場合は、武力や勝負、というよりは科学者の方ですね。雷の要素をうまく使い分けて、有用にした発明家の神が別雷神です。
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)
ご祭神 賀茂別雷大神 (かもわけいかづちのおおかみ)
住所 京都府京都市北区上賀茂本山339
こちらに別雷神の神をお祀りしたのは、貴船に坐す高龗神です。海神の系統ですね。義父である別雷、つまりニニキネに大恩あり、山背にお祀りしたのです。八州巡りを行ったニニキネなのでどこが拠点ともいえないほどですが、伊勢から独立してから作った最初の宮は関東です。
雷電神社(らいでんじんじゃ)
ご祭神 火雷大神(ほのいかづちじんじゃ) 大雷大神(おおいかづちのおおかみ) 別雷大神(わけいかづちのおおかみ)
住所 群馬県邑楽郡板倉町板倉2334
別雷大神ニニキネが最初の宮を建てたのは、ニハリ、と古伝に書かれています。関東地区に雷神社が多いのは、そのためかもしれません。
冨士神社(封込神社)
ご祭神 木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと(配神)雷神(いかづちのかみ)
住所 滋賀県東近江市今代町175
中部地方にはあまり見かけない雷の神です。こちらは雷を封じ込める方の神様のようです。
鹿島神宮(かしまじんぐう)
ご祭神 建御雷神(たけみかづちのかみ)
住所 茨城県鹿嶋市宮中2306-1
こちらの「雷」は「槌」の意味あいが強く感じられます。大地を揺るがす槌です。地震を調伏する神様としても有名で「要石」という杭(アースパンクチャー)をうっています。天からの雷、ではなく大地への雷ともいえます。
葛木倭文座天羽雷命神社(かつらきしとりにいますあめのはいかづちのみことじんじゃ)
ご祭神 天羽雷命(あめのはいかづちのみこと)
住所 奈良県葛城市加守1045
天羽雷命は天羽槌雄神と表記されることもマります。こちらも「槌」で、織物の神様だそうです。トントンと打ち付けながら織るその音を示しているのかもしれません。地上を豊かにする雷です。
雷社・須佐之男社
名古屋で唯一、雷神を祀る神社です。
御祭神/雷神(いかずちのかみ)須佐之男命(すさのおのみこと)
所在地/名古屋市緑区鳴海町雷1
最後に
9月23日の秋分、初候の「なるかみ すなわち こえをおさむ」にちなみつつ20日の新月に絡めて雷様の神社を紹介してみました。
なるかみ は大切なメッセージであり、時には「勝負!!」であり、大地を均して文明を打ち立てていくきっかけをくれる神様だと改めて感じました。
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9月23日 秋分 初候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
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10月3日 秋分 末候 水始涸(みずはじめてかるる)
10月8日 寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる)
10月13日 寒露 次候 菊花開(きくのはなひらく)
10月18日 寒露 末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
10月23日 霜降(そうこう)初候 霜始降花(しもはじめてふる)
11月2日 霜降 末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
11月17日 立冬 末候 金盞香(きんせんかさく)
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