美しきつゆに輝く鴨の神社

鴨の神社



歳時記は季節のコードです。
北に去っていた雁が再び舞い戻ってくる季節です。朝晩、ますます冷え込んできました。まだまだ元気に半袖の人、秋らしいオータムカラーの装いの人が混ざる季節です。

ところで、雁とはガチョウの野生の姿だそうです。
アヒルは?アヒルは家畜化した鴨ということです。雁よりも少し小さいものが鴨、ということで、鴨に関連する神社をご紹介します。

10月8日 寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる)

鴨もお仲間、ということで「鴨」にご縁の神社をご紹介ます。

鴨 に関係のある神社系統は二つあります。まず、大和鴨氏です。祖とされるアチスキタカヒコネは、オオナムチの息子で、妻は美濃のカナヤマヒコの孫娘のオクラヒメです。

高鴨神社(上鴨社)

ご祭神 阿治須岐高日子根命(あちすきたかひこねのみこと)
住所 奈良県御所市鴨神1110

全国の鴨神社の総本社です。鴨氏一族の発祥地として、当地から葛城川の周辺に移動した人々が鴨都波神社を、東持田に移った一族が葛木御歳神社を祀り、鴨三社となったそうです。

葛木御歳神社(中鴨社、かつらぎみとしじんじゃ)

ご祭神 御歳神(みとしのかみ)
相殿神 大年神(おおとしのかみ) 高照姫命(たかてるひめのみこと)
住所 奈良県御所市東持田269

鴨三社の中社という位置づけです。トシノリ神と思われる主祭神は、鴨氏と関係があるということです。

鴨都波神社(下鴨社)

ご祭神 積羽八重事代主命(事代主、つみは(つわ)やえことしろぬしのみこと)、下照姫命(したてるひめのみこと) 配祀:建御名方命(たけみなかたのみこと)
住所 奈良県御所市宮前町514

葛城氏と鴨氏により祀られたお社。葛城氏の初めは、オオナムチの弟カツラギヒトコトヌシです。

ここからは山背鴨社の系統です。中心になるのは賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)です。

賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)

ご祭神 玉依姫命 賀茂建角身命
住所 京都府京都市左京区下鴨泉川町59

下鴨神社として有名です。姉で天皇の皇子ホオテミの妻トヨタマヒメをそばで守ったのは弟タケツヌミです。一説には八咫烏と言われている方です。

賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)

ご祭神 賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)
住所 京都府京都市北区上賀茂本山339

トヨタマヒメが大恩あるニニギノミコト(ワケイカヅチ大神)をお祀りしたのがはじめです。

トップ画像出展元:ヘンリー3世さんによる写真ACからの写真

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10月8日 寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる)
10月13日 寒露 次候 菊花開(きくのはなひらく)
10月18日 寒露 末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
10月23日 霜降(そうこう)初候 霜始降花(しもはじめてふる)
11月2日 霜降 末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
11月17日 立冬 末候 金盞香(きんせんかさく)

 

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