【11月17日ごろ歳時記】きんせんかさく 酒をはじめてつくった神々

金盞花お酒の神さま



11月の半ばの歳時記は、金の盃、香るという意味の”きんせんか”

冬が立ち、寒さが本格的になって身に着ける服も厚手になってきます。
水仙のお花でお酒をたしなむなんて、素敵ですね。

11月17日 立冬 末候 金盞香(きんせんかさく)

お酒をはじめて醸し始めた由来はこのように語られています。

むかし、まだ、男女の結婚というものがなかったクニトコタチの御代のこと。イノクチのスクナミと呼ばれる神がありました。ある日、スクナミは庭の笹竹を切った後の株に、スズメがモミを入れ酒が醸されたのをみて、お神酒を作り始めたそうな。

そのササナミの神の御座所は滋賀県の沙沙貴神社(ささきじんじゃ)であることが濃厚のようです。

沙沙貴神社(ささきじんじゃ)
御祭神/少彦名命(すくなひこなのみこと)
住所/滋賀県近江八幡市安土町常楽寺1番
問い合わせ先/ 0748-46-3564

ササナミの神のお社だとすると相当に古い由緒になりますね。そして、この沙沙貴神社は、佐々木氏の総氏神様だそうです。

4代アマカミに就かれたウヒチニが宮に入って植えたモモの木が3年たった3月3日に実を百も付けたので「モモ」の名が付き、一人前になりました。ウヒチニとスヒチニはそれまで「雛」でしたが、とつぎ為して一人前となる床に入る前の酒で、九度の汲みかわしを行いました。3年3月3日で、9回斎うのです。
三々九度の床神酒(とこみき)をまずは、女神から、次に男神がたしなみ床に入ります。

その床酒(とこみき)は「ささけ」といいます。笹からできたからです。作った神にササナミの名を給わりました。ササナミのつくった酒はにごり酒だったようです。濁り酒を濾して作った搾り酒をはじめて造ったのはスサノオノミコトです。八岐大蛇(やまたのおろち)に「八搾りの酒」を作らせたのはソサノオでした。

出典元:http://www.unnan-kankou.jp/contents/orochi/11[/caption]

八岐大蛇が酒を飲んだくれて斬られた場所は八口神社と言わています。昔から神々とお酒は深い関係があったのですね。神が宿って醸されるお酒は、お清めにも使われます。

八口神社(やぐちじんじゃ)
御祭神/須佐之男命(すさのおのみこと)、櫛名田姫命(くしなだひめのみこと)
住所/島根県雲南市加茂町神原98
問い合わせ先/0854‐42‐1525

搾り酒を造ったスサノオの出雲では、「佐香神社」とも呼ばれる松尾神社で祀られている久斯之神(クスノカミ)が、出雲大社に全国から集った八百万の神々に酒を醸し振る舞ったという伝説があります。

佐香神社(さかじんじゃ)
御祭神/久斯神(くすのかみ)、大山咋命(おおやまくいのみこと)
住所/島根県出雲市小境町108
問い合わせ先/0853-67-0007

寒い夜は、熱燗であたたまりましょ。

神社浴ガイドブック

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11月17日 立冬 末候 金盞香(きんせんかさく)

 

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