
2019年7月17日はさそり座で満月です。ドラゴンズテールが重なるため、早朝5時過ぎから部分日食になります。お天気次第ですが、広島から沖縄にかけて西南西に沈む月を早朝に見ることができそうです。
こういう天体運行は、太古の昔からとても大切に扱われていました。天体の微細な振動が、稲の生育だけでなく、様々な現象があらわれ人の運を左右してきたからです。今回はやぎ座で満月を迎えるということの意味や具体的にどんな現象が現れるものかをしらべました。現代の暮らしにも生かせる知恵を拝借しましょう。
黄道十二宮は支配者のための成功ツール!?
「あなたの星座は何座ですか?」こういう時の星座は、サンサイン、つまり太陽の居る星座として女性誌をはじめとして多くの雑誌に今月の運勢などとして載っていることが多いですよね。当たるも八卦、当たらぬも八卦ということで、それほど信じているわけでもないのに、星占いを見つければつい読んでしまいますよね。
この黄道十二宮って、実際に宇宙にある区分ではないんです。黄道とは、太陽の軌跡のことです。黄道は天にうつした赤道と二点で交差しています。この交差点が春分点と秋分点です。春分点から始まる天球360度のうち最初の30度分をおひつじ座に、次の30度をおうし座に、次をふたご座にと割り振って「黄道十二宮」というものを人間が作りました。生まれた日の太陽や月など実在する他の恒星群がどの星座にいるかということが、人の人生に大きく影響を与えるとしているのが西洋占星術のベースになっています。
黄道十二宮の概念は紀元前6500年ごろからのメソポタミア初期文明であるシュメールに起源を持つと言われています。ジグラートと呼ばれる階段型のピラミッドを中心に都市を築いたといいます。このジグラートは、旧約聖書に登場する「バベルの塔」だという説もあります。
天にも届きそうなバベルの塔を人間が築いたため神の怒りを買い破壊されました。それまでは一つの言語だったけれども、バベルの塔を破壊されると同時に言語も複数に分かれ、お互いの言葉が通じないようになったと言われています。神と同様の力を手に入れた人間が傲慢になったのは世界が一つの言葉で統べることができるからだと考えたのでしょうか。言語が分かれることで人が強大なパワーをもてないようにしたのでしょう。
そんな事件と前後して発生した黄道12宮は、別の見方をするならば、世界の覇者を目指す「支配者のための占星術」が生んだかもしれないなとも考えられます。だって、それは宇宙に実在するわけではなく、人間が区切ったのですから。人間が勝手に宇宙を区切って、世界を統治するルールにしたのではないだろうかと。
「黄道12宮は民を支配するルール」だったと仮定して、権力者の頭の中をちょっと探ってみましょう。
黄道12宮に割り振られた”お仕事”
■春分点からはじまるおひつじ座/世界を拓くパイオニア
権力者にとって、黄道12宮は王家と王宮をまもる12人の親衛隊といったところでしょうか。そのように見れば、おひつじ座は命知らずの「特攻隊長」です。常に人の前を先駆けてゆくパイオニアです。勇猛果敢。血気盛ん。この人たちの活躍があって世界統治が叶います。
■おうし座/物欲と五感充足を強烈に求める
勇猛果敢な先発隊が開いた世界から財宝を手に入れます。ゴールドラッシュを享受するには所有欲・物欲が旺盛で五感の充実を強烈に求める人たちがいてこそ叶います。「ご褒美」のために根気よく働きます。
■ふたご座/有能な情報通
ふたご座は「情報通」で「コミュニケーター」です。貿易をつかさどり商業のしくみをつくるのが得意です。他国との関係を戦争によるものではなく貿易交流で、世界の繁栄につくします。ふたご座の支配星である水星の神であるヘルメスは、貨幣を発明したともいわれています。戦争によって富を獲得するには、戦争による大きな損失を受けることを回避するために働きます。けれども、現在は水面下で情報戦争が勃発していると言われています。こちらに属するグループの人々が奮闘する時代です。ただ、所属意識が薄く風のように世の中を流通する性分があります。
■かに座/ナショナリズムの醸成
自分自身が生まれ、よって立つ場所である「家族」とか「一族」を大切にする分野で、「母なるものへのあこがれ」やナショナリズムなど血縁の団結力を強くします。このまとまりが最終的に生き残るための土台になります。血の伝達、DNAの連鎖が国のつよい母体となります。血を絶やさないことで永遠性を維持します。けれども、戦いの時代である今、血を絶やさないことはとても難しいです。国を建てたら、倒した文明の種は根絶やしにされるのが「戦いの時代」の特徴です。
■しし座/王座
戦いに勝って王国を築きます。王座こそ権力者が求める椅子なのです。しかし「裸の王様」同様に王様は一人では何事をも成し遂げることができません。「祭り上げられた」王であることで12宮すべての人材が生かされます。民が一人もいなければ王様になった甲斐がないというものです。どのような権威をもって統治するかは王次第です。
■おとめ座/有用な公人
王様には優秀な側近が必要です。また、人に尽くすことを生きがいとする人材が必要です。マネージメント能力に優れ、国の経営を補佐し、人材を育成する役どころが必要なのです。人を助けるために命を掛けられる人たちです。
■てんびん座/潤いと安らぎをつくるバランシング機能
戦いの時代にあり、知力に優れ力の強いものが世界を支配する世の中は殺伐とします。勝利の喜びもつかの間、今度は打ち取られます。食うか食われるかの野獣のような世界です。しかし人間は戦いを好んでいるわけではありません。殺伐とした世界に潤いと安らぎを与えるのがてんびん座です。世界には女性と芸術が必要です。ジグラートが破壊されて切磋琢磨の時代に入ってから、すべからく戦闘能力の高い男性中心の世界が続いています。てんびん座は砂漠の中のオアシスといえます。
■さそり座/地球に眠る無尽蔵の資源活用
砂漠にはヌシのようにサソリがいます。つねに隠れていて、ここぞという一撃で敵を仕留めます。まるで地雷。地雷を踏めばひとたまりもないのです。サソリが守るものは地面の下のお宝です。砂漠の下に眠る油田は砂漠の国々に富をもたらしたように、一獲千金、大逆転の資質を秘めています。地球が長年のうちにためていたエネルギーを人が使えるようにするための番人のような働きをします。化石燃料も核も、人を活かすために使うか殺すために使うかは、それを手に入れた王次第ということになります。
■いて座/文明を進化させる
大学教授のように、あるいは世界中を旅する経済的・精神的・時間的自由人のように、この世の世界のある分野で自由自在を体験する人々です。ある分野での叡智を持っているために、時代を先読みできます。時代の先駆者と言っても突発的に先駆けるおひつじ座とは異なり、一般の人が使えるほどに研究を重ねて創出する文明の発現者です。常に文明を前に進めるのがこのグループです。人類の文化レベルを引き上げます。
■やぎ座/現実的な価値をはかる
地球に生きる人のルールを規定するのがやぎ座です。「女か男か」「何歳か」「何人か」「どこで生まれたか」「誰の子か」「どこの学校か」「どこの会社で働いているか」「どんな努力を積んできたか」「どのような実績を積んできたか」というような個人の現実的なプロフィールに書かれるようなことを大切にするグループです。プロフィールは雇用に深くかかわるため、仕事に就いたり、出版したり、テレビに出たりするには絶対的に必要なものです。「何者か」ということがそこで問われます。この社会で安定的な仕事にありつくためにプロフィールづくりに人は励みます。野心が強いと言われるのはそのためです。現実的なチカラがある人は世の中に重宝されます。ただし、精神的な価値や魂レベルについては、図るスケールを一切もっていません。やぎ座のテリトリーは目に見える世界で、目に見えない世界を含む全体の5%に過ぎないということになります。
■みずがめ座/目に見えない世界を垣間見せる
やぎ座が管轄する目に見える世界は5%。ですが、のこり95%には人が目視できない世界が存在ます。私たちは普通、体の中の細胞どころか内臓すら取り出してみることはできませんし、宇宙の果てを目視することはできません。けれども、宇宙の始まりに仮説を立てることは可能です。太陽系があり、天の川銀河があり、星雲があり、大宇宙があるとすることはできます。そうした世界があると実証しようとするのはこのグループです。DNAの研究がすすんでこれまではゴミとされてきたDNAの中に様々な効用があることがどんどん発見されています。目には見えないけれども「在る世界」を見せてくれるのです。宇宙開発もこのグループの管轄であり、地球の王者となるためにはぜひとも抑えなければならない分野でしょう。
■うお座/音楽で世の中を創造する
うお座は天球のミュージシャンです。「音」は「絵画」と違って生まれは一瞬のうちに流れて消えていきます。現生人類が生まれた時にすぐに楽器が発明されたようです。ワシの骨でつくった4万年前のフルートがドイツで発掘され、そうした楽器により人と人がコミュニケーションを図り、社会のつながりを築いていたのではとされています。すぐに消えてしまう音によって、人は絶対音感を身につけたでしょうし、そのことによって宇宙と共鳴し、大地と振動しあって人類は進化してきたのでしょう。目に見えない世界を技術的に見えるようにするのがみずがめ座だとすれば、目に見えない世界があるよ、とインスピレーションを与えてくれるのがうお座です。うお座のインスピレーションがあって、「仮説」が生まれます。こうした能力は、目に見える社会の王者にとっては喉から手が出るほど欲しいものだったでしょう。「神々の世界」から与えられるインスピレーションによってこの地球のすべてが生まれたと言っても過言ではないのです。また本物の音楽は「神託」により得るものなのですね。
ということで、各星座の働きをとりあげました。帝王にとってこのように分類された人々を活用しきる目的が黄道12宮の考え方にはあったのかもしれません。活用される個人にとっても便利ではあったでしょう。ルールがあることは人間を守りますし、生きる指針を人に与えてくれます。
とはいえ、そんな風に「支配者」に使われるのはちょっと嫌ですよね。ちょっと嫌ですが、そのように知らず知らずのうちに与えられたルールや決まり事のなかをせっせと動き回っている地球人の私たちです。地球にいる以上、重力とか空気が無ければ生きていけないとか、この家に生まれた不幸とか、会社を辞めない限り嫌な上司から逃れられないとかいろいろな縛りを受けることは受けるんですよね。。。
やぎ座の皆既月食で「やるべき」ことから解放される!
地球人として実績を積みプロフィールを完成させる働きをするやぎ座に満月があることは、これまで計画を立て目的としてきた事柄が満了する力が強いという見方をします。「10キロダイエット」が成功する。「望みの会社」に転職する。「受験」に合格する。「出版企画」が通る。「付き合っている彼と」婚約する。「長年の望み」が叶う。
皆既月食ということはドラゴンズヘッドと重なっているということですから「過去世からの課題」とか「この人生の目標」がやっとのことで達成できるタイミングと言えます。「過去世でやり残した親孝行を、この人生では全うする」「過去何百回と失敗してきたことがやっと成功する」「人生目的を達成する」「使命をやり遂げる」みたいなことです。
「やるべきことをやり遂げる」と人はそのルールから解放されます。人生指針や使命、目的を持つことはたとえ自分自身が課すものであっても大きな縛りになります。いつもそのことが頭から離れないで支配されている状態です。逆発想をすれば、そうした義務感から解放されるタイミングがやぎ座の満月ということもできます。
やぎ座の満月を、全ての「目標」から解放される日と決めてはいかがでしょうか。
・マイホームを建てる
・結婚する
・経済的自由を獲得する
・健康になる
・収入を増やす
・お休みを増やす
・不労所得を得る
・天職につく
などその願いが長い期間におよぶ悲願ほど、素早く片をつけて解放してしまうのです。
現実的な願いに関して力を発揮すると言われるやぎ座ですが、目に見える現実は「5%」にすぎないのです。現実的な目標を制覇したとしても満足感は5%だということです。だから、この機会に早く片付け意識の中から追い出しましょう。
やぎ座の25度の満月と日本語と超越的パワーの源泉
今回の満月はやぎ座の24.04度でおきます。サビアンシンボルでは「東洋の布を取り扱う元締め」となっています。太陽の位置は対抗のかに座25度は「黒い影もしくは地殻からすごい速さで右肩越しに投げられる」。これは超越的なパワーを発揮して物事の新しい局面をもたらす宿命の人というふうに解釈されています。サビアンシンボルとして体系化したのはアメリカの占星術師ディーン・ルディアで、神秘家であるエリス・フィラーがインスピレーションをうけて天体360度のすべての度数にその意味を読み取ったのです。
やぎ座25度の意味を解釈してみます。「布」とは言葉のことです。「言葉の元締め」という言葉から連想されるのは冒頭にお話しした、人類がジグラートを建設する前まで「言語は一つだった」という節です。シュメールという地域はけれども「アジア」ではあっても東洋とは言い難いかもしれません。「東洋の布」とはシュメールと関係が深いスメラ(シュメール)ミコトの国、日本の言葉と読めます。「東洋の布を取り扱う元締め」とは「日本語を取り扱う人」という解釈が可能になります。
言霊学によれば日本の言葉には、一音一音に神の名がつています。「あ」はタカミムスビノカミ、「う」はアメノミナカヌシノカミ、「わ」はカミムスビノカミという風です。言霊を取り扱う人という意味では言霊師を表す度数だというイメージを受け取りました。言霊師とは、日本語はものすごい魔術が秘められているということを知って使いこなす人のことです。この満月で脚光を浴びるということは、言葉に神様の名をつけて言葉にパワーを宿らせる言霊と言霊を使う手法が公に広まる前兆なのかもしれません。
言葉の力で「やるべきこと」から自分を解放し、地球のルールから自由になる
占星術でもなんでも一定のルールに沿って運命が左右するという考え方をします。「今この配置だからこれをすべき」という法則があるにはあることはよくわかりました。けれど、そんなものにいちいち左右されたくないと思う気持ちもあります。圏外に出てしまえば影響を受けないのですからね。
そうです。圏外に出てしまえばいいのです。星占いは太陽系宇宙の法則ですから、意識を銀河系宇宙大に広げれば、太陽系宇宙の影響は受けません。けれども、銀河系宇宙の意識になれと言っても正式な手順を踏まなければそうそうはなれませんから、ここは、こう考えましょう。
「やるべきことを、自分自身の意志でやりきった」と言うこと。
「地球のルールをマスターして全自動化し、自由を獲得した」と言うこと。
そう自分で決めることで不自由な世界からの支配ではなく、自分自身の意志として発動することができると言霊の師匠O氏から教わりましたので、シェアしておきますね。
やぎ座でおきる皆既月食で、ビジネスチャンスをつかむには
満月や新月やそのほかの天体で起きる事をきっかけに、現実を動かす力を得るには、それらが示すいくつかのキーワードに注目して、感性を全開にして”情報”を受け取ることです。
筆者の場合はこの満月で予想だにしなかった「日本語」「言霊」というキーワードを受け取りました。もともとはアメリカで生まれたサビアンシンボルの中に埋め込まれたキーワードです。サビアンシンボルを日本に紹介された松村氏によればやぎ座25度の「高価な東洋のじゅうたんがたくさん置いてある店」を解釈して「東洋の思想ということが強調されていて、たとえば古神道の”名もなき平凡なおじさん、おばさんの知恵の中に、最も優れたものがある”という考え方に非常に近いモノがある」と言っています。言霊ー古神道とはとても近いので流石な解釈だとも言えますけれど、言わばそれは「日本語」という知恵のことです。
古来、日本語は雷を鎮め、雨風を鎮め、大波を鎮める具体的な力を発揮した魔法の言葉です。自分のビジネスに生かせないはずがないと思いませんか?
たとえば、筆者の周りで言霊(意志)によって起きた現象は「欲しい車を手に入れた」「100万円のセミナーに無料でモニター参加できた」「家族が理想的な関係になった」「重要な行事の間、雨を降らせなかった」「海外旅行」「交渉事がスムーズに進んだ」「なかなか得られないチャンスを貰って掴んだ」「なかなか得られない協力者があらわれた」など、大小さまざまな現象が実現しています。
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