【”鬼滅の刃”初詣】9柱にちなむ神社や鬼を祀る神社33選と”鬼滅”専用おススメ御朱印帖

鬼滅の刃9柱神社



映画『鬼滅の刃』の興行収入が300億円を超えるのも時間の問題となってきています。
それほどまでヒットした理由は「コロナストレスからの開放」「競争相手の不在」とも言われていますが、やはり「神風が吹いた」のが大きいのではないでしょうか。というのも、『鬼滅の刃』のモチーフは日本の神々であり、その応援があるに違いないですから。そんなわけで、日本を元気にするためにも2021年の初詣は鬼殺隊9柱に関係の深い神社へお参りに行きたいですね!
御朱印帖を『鬼滅の刃』神社用にゲットして神社巡りもおススメです。

『鬼滅の刃』9柱が使う”全集中の呼吸”について

『鬼滅の刃』では、鬼を倒す鬼殺隊員の多くは、技をくりだすベースとなる「全集中呼吸」の使い手になっています。「全集中の呼吸」の基本形は5種類あり、鬼殺隊員は5つの呼吸、あるいは派生の呼吸の使い手です。

『鬼滅の刃』基本5種の「全集中の呼吸」

基本5種類ある全集中の呼吸は以下のようになっています。

・雷の呼吸
・風の呼吸
・水の呼吸
・岩の呼吸
・炎の呼吸

そしてこの基本5種全集中の呼吸の元となっている始めの呼吸・日の呼吸があります。
派生形で登場しているのは7種です。

・音の呼吸(雷の呼吸の派生)
・霞の呼吸(風の呼吸の派生)
・獣の呼吸(風の呼吸の派生)
・花の呼吸(水の呼吸の派生)
・蟲の呼吸(花の呼吸の派生)
・蛇の呼吸(水の呼吸の派生)
・恋の呼吸(炎の呼吸の派生)

神の域に達する現役の「柱」9柱

『鬼滅の刃』に登場する全集中の呼吸は基本5種+派生形7種の12種と始めの日の呼吸ということになっています。その呼吸の使い手として「神」の域に達する者のことを「柱」といいます。『鬼滅の刃』の時代に現役の「柱」は9人存在しています。

・風の呼吸【風柱】不死川実弥(しなずがわさねみ)
・水の呼吸【水柱】富岡義勇(とみおかぎゆう)
・岩の呼吸【岩柱】悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)
・炎の呼吸【炎柱】煉獄杏寿郎(れんごくきょうじろう)
・音の呼吸【音柱】宇随天元(うずいてんげん)
・霞の呼吸【霞柱】時任無一郎(ときとうむいちろう)
・蟲の呼吸【蟲柱】胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)
・蛇の呼吸【蛇柱】伊黒小芭内(いぐろ おばない)
・恋の呼吸【恋柱】甘露寺蜜璃(かんろじみつり)

基本の呼吸や自ら編み出した呼吸で神の域に達すると「柱」に昇格し、柱の肩書を得ることになります。柱とはほぼ神様なんですね。

物語が進むうち多くの柱に欠員が出ることになりました。それを受けて、『鬼滅の刃』の主人公の同期組(かまぼこ組)など次期柱候補がうかびあがります。

・日の呼吸【日柱】竈門炭次郎(かまどたんじろう)
・雷の呼吸【鳴柱】我妻善逸(あがつまぜんいつ)
・獣の呼吸【獣柱】嘴平伊之助(はしびらいのすけ)

が、しかし鬼殺隊自体が解散したら、そのようなシステムも無くなるのですが。。。

『鬼滅の刃』の物語のモチーフは、古事記にあるとされていますが、当サイトでは古事記・日本書紀の原書と言われる『ホツマツタヱ』をベースにして『鬼滅の刃』に登場する柱(神様)と関係の深い神社をご紹介したいと思います。

音柱・鳴柱の神社

音柱、鳴柱が会得した基本は雷の呼吸となります。イサナミが迎え火に焼かれて亡くなってしまった時に現れて、自分に恥をかかせた最愛の夫イサナキを襲わせた8人のシコメ(鬼霊)。これが、古事記では8柱の雷神に変化しているようです。

雷神(頭に大雷神、胸に火雷神頭に大雷神、胸に火雷神、腹に黒雷神、女陰に咲(裂)雷神、左手に若雷神、右手に土雷神、左足に鳴雷神、右足に伏雷神の8柱)をつかさどる神をウツロヰと言い、鬼門に坐す神です。この神に善悪の隔てはないため、技を使う者の清汚により効果が別れます。この柱から鬼を出してしまったこととは話が合うわけです。

『鬼滅の刃』に登場するキャラクターの中でもい1、2を争う人気者の善逸は、火雷神(ほのいかづちのかみ)の技を繰り出して、鬼となってしまった「雷の呼吸」使いの先輩を仕留めています。

音柱は「雷鳴」と考えられます。

【鳴柱】火雷神(ほのいかづちのかみ)を祀る神社

火雷神(ほのいかづちのかみ)を祀る神社は、雷がよく発生する関東地方には多く存在しています。

■ 上野國八の宮 火雷神社(からいじんじゃ/ほのいかづちじんじゃ)
利根川左岸に鎮座する倭文神社(しとりじんじゃ)を上之宮と称するのに対し、当社は利根川右岸に鎮座し下之宮とされる。

ご祭神/火雷神
創建/第10代崇神天皇元年(BC97年)
ご神徳/
授与品/
所在地/群馬県佐波郡玉村町大字下之宮甲524番地
問い合わせ先/

■ 葛木坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)
火雷神と紀国連の元祖天香山命を祀る。境内に尾張氏の祖である建多乎利命(たけたおりのみこと)の墓があるとされる。

ご祭神/火雷神
創建/初代神武天皇代
ご神徳/
授与品/
所在地/奈良県葛城市笛吹448
問い合わせ先/ 0745-62-5024

■ 角宮神社(すみのみやじんじゃ)
古くは乙訓坐火雷神社(おとくにいますほのいかづちかむやしろ)とも呼ばれていた。

ご祭神/火雷神、玉依姫命、建角身命、活目入彦五十狭茅天皇(いくめいりびこいさちのすめらみこと)
創建/初代神武天皇代
ご神徳/祈雨、農耕守護神、鎮火の神
授与品/
所在地/京都府長岡京市井ノ内南内畑35
問い合わせ先/

鳴柱ファンにおススメの御朱印帖


音柱・宇随天元さんはパンクロッカー風に派手ないでたちがお好きです。忍として、真っ黒な影の姿でいたころの反動でしょうか。誕生石に合わせたデザインが選べる御朱印帖がぴったり!


雷の呼吸使いで、『鬼滅の刃』キャラの中でもTOPクラスの人気を誇る善逸くんの羽織柄です。小さな三角は鱗を模していて、外敵から身を守るための厄除けの意味があります。黄色は善逸のキャラを表していますね。雷→光と雷鳴→五月蠅い!

風柱・霞柱の神社

風の神と言えば「シナトベ」とか「シナツヒコ」と呼ばれ、風が強く吹く地域などに祀られています。その主な働きは、叢雲(むらくも)を吹き祓うことです。叢雲といえば、八岐大蛇が出没した出雲の山々は常に叢雲が立っていたと言います。鉄鋼業が盛んで、良い玉鋼を生産する過程で、竈門で沢山の炭を使って高温の炉をつくるため、いつも黒い雲が立ち上っていたその様子の事です。また、クーデターなど世の中の不穏な空気のことをも例えてもいました。

叢雲を吹き飛ばすシナトベを祀る神社をご紹介します。

【風柱】風神を祀る神社

■ 伊勢神宮 別宮 風日祈宮(かぜひのみのみや)
1281年元寇が日本に襲い掛かってきた際に神風を吹かせて撃退した功労により、末社から別宮に昇格した。以降、国難に際して日本を救う祈願の対象になった。風日祈宮にわたる橋は神宮おススメの撮影スポットになっている。

ご祭神/級長津彦命、級長戸辺命(しなつひこのみこと、しなとべのみこと)
創建/804年より以前
ご神徳/風雨をもたらす神
授与品/
所在地/三重県伊勢市宇治館町
問い合わせ先/0596‐24‐1111

■ 小物忌神社(おものいみじんじゃ)
大物忌神社と対になっており、この二つに先勝祈願をする武将が多かった。

ご祭神/級長津比古命、級長津比賣命 豊受比賣命(しなつひこのみこと、しなつひめのみこと、とようけひめのみこと)
創建/第12代景行天皇御代
ご神徳/戦勝果有
授与品/
所在地/山形県酒田市山楯字三之宮48番地
問い合わせ先/0234-52-2700

■ 上矢作神社(かみやはぎじんじゃ)
藤原何某が妖魔退治のため当地を訪れたある夜、霊夢に「とある場所の社に行き、白き鳥の羽にて矢をつくればたちまち退治できる」とのお告げがあって、向かえばまさに羽あり、それでつくった矢で妖魔を射止めることができたという鬼退治の伝えがある。

ご祭神/級長戸辺命(しなとべのみこと)級長津彦命(しなつひこのみこと)
創建/
ご神徳/妖魔退散
授与品/
所在地/岐阜県関市洞戸菅谷字宮ケ洞1386番地
問い合わせ先/

風柱ファンにおススメの御朱印帖

風神のイメージは、建仁寺の風神雷神図ですが、風柱・不死川さんのイメージは、暴風とか台風でしょうか。銀髪が風に流れる姿を彷彿とさせて、おシャレな御朱印帖です。

【霞柱】剣神を祀る神社

霞柱の神として考察するとすればどの神に当たるのでしょうか。
そもそも霞とは何なのでしょう。

ヒントは「仙人が食うという”霞”」ですね。仙人はあらゆることに達観し、特殊能力を身につけているため、普通の食事を食べずとも空気と水だけで生きていける、という話。今でいう「不食の人」で、それを実践している人もいます。断食はあらゆる宗教の中に組み込まれているもので、体の毒素を排出する目的で一か月に一度とか、大きな断食だと一年に一度とかのサイクルで定期的に行われます。仙人は断食が日常化している状況なのですが、仙人が食っているという霞とは、プラーナと言われるもののことです。

霞柱とは、空気中に漂うプラーナ・気・宇宙光線・大地からくる振動などというものの使い手だとみることができます。剣にかかわらず、石ころでも相手を倒せるんですね。

霞柱・時任無一郎は、最初ぼんやりしてしていて霞がかかったような記憶の中に身を鎮めていますが、剣の腕は誰よりも凄いということで、剣の神様を取り上げておきます。

日本神話に登場する剣の内、もっとも霞柱にイメージ近いものは、名前からすれば「天叢雲剣(めのむらくものつるぎ)」でしょうか。もしくは、神武東征の際に戦士たちの眠りから覚醒させた「布都御魂(ふつのみたま)」かもしれません。

そのどちらも、不思議な出自を持ちますが、実際に何かを斬るというよりは、特別な力を授かる意味があったと考えられています。十種神宝(とくだのかんたから)に含まれる剣はもやはご神事に使用する神具です。

■ 石上神宮(いそのかみじんぐう)
武門の棟梁物部氏の総氏神。

ご祭神/布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)
創建/第10代崇神天皇7年(BC90年)
ご神徳/健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神
授与品/鎮物、七支刀お守りなど
所在地/奈良県天理市布留町384
問い合わせ先/0743-62-0900

■ 熱田神宮(あつたじんぐう)
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に携行した剣は、スサノオが八岐大蛇から取り出した「天叢雲剣(めのむらくものつるぎ)」です。尊の一行が焼津に差し掛かった際に、裏切りに遭い野を焼かれて危うく死の危険にさらされた際、この剣で草を薙いで助かったことからそれ以降「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と呼ばれるようになりました。この剣を祀った社が熱田神宮です。

本来は朝廷に返さねばならない借り物の剣でしたが、日本武尊は美濃路で怪我をしたのが原因で伊勢に帰る途中で命を落としてしまいます。草薙剣を尾張の姫の元に置いたまま。この剣を祀るために建てられた社が熱田神宮です。

ご祭神/熱田大神(あつたのおおかみ)
創建/第14代仲哀天皇元年(192年)
ご神徳/
授与品/お守りなど
所在地/愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
問い合わせ先/052-671-4151

■ 別宮 八剣宮(はっけんぐう)
熱田神宮の別宮。同じ神が石上神宮の摂社・出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)に祀られています。その由緒によれば、天武天皇(てんむてんのう)の御代に御鎮座になった由。布留邑智(ふるのおち)という神主が、 ある夜、布留川の上に八重雲が立ちわき、その雲の中で神剣が光り輝いているという夢を見ました。 明朝その地に行ってみると、8つの霊石があって、神が 「吾は尾張氏の女が祭る神である。今この地に天降(あまくだ)って、皇孫を保(やすん)じ諸民を守ろう」 と託宣されたので、神宮の前の岡の上に社殿を建てたという。

ご祭神/熱田大神(あつたのおおかみ)の荒魂
創建/646年
ご神徳/
授与品/
所在地/愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
問い合わせ先/052-671-4151

霞柱ファンにおススメの御朱印帖


霞柱・無一郎くんは、鬼殺隊最年少の14歳。天才剣士なのですが、相手が何者であろうとも、汚されても汚れない透明感が半端ない。そのイメージにピッタリです。人気も最終戦近づくにつれ3番手、4番手ぐらいに上がってきています。その剣技の圧倒的なカッコよさには、だれもかなわない。

水柱・花柱・蟲柱・蛇柱の神社

日本は海に囲まれた島国であるばかりでなく、緑と水源豊かな国土を持っていて、水に関係する神様はとても多いです。弥都波能売神(みづはのめのかみ)、闇龗神(くらおかみのかみ)、高龗神(たかおかみのかみ)、八大龍王など海神といわれる神もあります。その他にも瀧の神(タギツヒメ)、川の瀬に坐す神(セオリツヒメ)、渦の中にいる神(ハヤアキツヒメ)などなど。

『君の名は』の主人公は巫女のミツハと瀧クンでした。水に関係する神様の名を持っていましたね。

【水柱】水神を祀る神社

水といっても海神の多くは外来系の神様である傾向があり、日本固有の水の神様として古い由緒のある弥都波能売神(みづはのめのかみ)を祀る神社をご紹介します。ミツハメのお働きは、生活にかかわる水の守護です。祈雨・止雨は農耕にとって死活問題になるので、日本中で祀られています。

■ 丹生川上神社(にゅうかわかみじんじゃ)
水神宗社として全国から崇敬者が集まる。

ご祭神/罔象女神(みづはめのかみ)
創建/675年
ご神徳/水利の神、水の祖伸
授与品/
所在地/奈良県吉野郡東吉野村大字小968
問い合わせ先/

■ 蛟蝄神社(こうもうじんじゃ、みつちのかむやしろ)
関東最古の水神様を祀る神社。みつちとは、龍のこと。

ご祭神/罔象女大神(みづはめのおおかみ)
創建/BC288年
ご神徳/水をつかさどる女神
授与品/奥の宮拝殿天井に描いて頂いた藤田飛鳥氏「白龍図」の図柄を描いた御朱印帖など
所在地/茨城県北相馬郡利根町立木882
問い合わせ先/0297‐68‐7278

■ 熱田神宮境内 清水社
清水社には泉があって、その清水で目を洗うと目がよくなり、顔を洗うと美顔効果があるとの言い伝えあり。

ご祭神/罔象女神(みづはめのかみ)
創建/646年
ご神徳/水をつかさどる神
授与品/
所在地/ 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1
問い合わせ先/052‐671‐4151

水柱ファンにおススメの御朱印帖


水の呼吸で繰り出す技は、水しぶきが印象的です。


水柱・富岡義勇さんは、姉と親友・錆兎(さびと)の形見の半々羽織を身にまとっています。錆兎の亀甲幾何学模様は、その父の形見ということで、義勇さんが背負うものの大きさに胸がギュッとなりますね。


禰豆子が好きな麻の葉紋と亀甲幾何学模様を組み合わせた木製デザインが素敵です。第一話の炭次郎、禰豆子、義勇さんの出会いの情景が思い起こされます。

【花柱】花神を祀る神社

水から派生した花柱ですが、現役では存在していません。

■ 富士山本宮浅間大社
季節外れに誓いの桜の花を咲かせたことで、”このはなのさくや”の讃え名で呼ばれるようになった女神。全国にある浅間神社の総社です。花の神といっても美しいばかりではなく、富士山の噴火を鎮め、日本を守るほどのパワーを持った神です。

ご祭神/木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)
創建/BC27年
ご神徳/姫神の水徳をもって噴火が鎮まる。家庭円満・安産・子安・水徳の神、火難消除・安産・航海・漁業・農業・機織等の守護神
授与品/水みくじなど
所在地/ 静岡県富士宮市宮町1-1
問い合わせ先/0544-27-2002

花柱ファンにおススメの御朱印帖


桜の花を美しくあしらっていて素敵な御朱印帖です。


こちらは、繊細な桜のカットが素晴らしい木製の御朱印帖です。

【蟲柱】薬神を祀る神社

花の呼吸から派生した蟲の呼吸の使い手、蟲柱の胡蝶しのぶは、鬼の首を落とすほどの力がない代わりに、毒を仕込んだ刃をものすごい速さで複数回刺して鬼を仕留めます。蝶屋敷では、けがをした鬼殺隊士の治療やリハビリを行っており、胡蝶家には医薬の知識があるようです。ということで、薬の神を祀る神社を取り上げます。

■ 大神神社境内 磐座神社(神農さん)
大物主神を祀る大神神社の境内には「くすりの道」という小径あり。その途中にある磐座をご神体とする。

ご祭神/少彦名命(すくなひこなのみこと)
創建/不詳
ご神徳/薬の神
授与品/
所在地/ 奈良県桜井市三輪1422
問い合わせ先/0744-42-6633

■ 五條天神宮(ごじょうてんしんぐう)

ご祭神/少彦名命(すくなひこなのみこと)
創建/794年
ご神徳/薬の神
授与品/
所在地/ 京都府京都市下京区松原通西洞院西入天神前351
問い合わせ先/075‐351‐7021

■ 酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)

ご祭神/少彦名命(すくなひこなのみこと)
創建/856年
ご神徳/医療薬学の祖伸
授与品/願い貝金運守りなど
所在地/茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2
問い合わせ先/029-265-8220

蟲柱ファンにおススメの御朱印帖


胡蝶しのぶさんのイメージは、複雑です。優し気な声や表情からは考えられないくらい、底知れぬ憎しみと恨みと悲しみを小さな体に無理やり閉じ込めている女性です。そりゃ、自分の体に藤の花の毒素を何年もかけて蓄えていたのですから。その重さが、この御朱印帖とマッチしていると思います。

【蛇柱】蛇神を祀る神社

蛇柱・伊黒さんの出身地・八丈島は、八丈もある大蛇を退治したことでこの名が付いたとか。また、八丈島を開拓した神は蛇一族であるコトシロヌシのお后の一人である八十八重姫であり、蛇とは切っても切れない関係があるようですね。

蛇一族の系譜をたどれば、コトシロヌシーオオナムチースサノオとなります。スサノオは天津神でありながら国津神でもあるという唯一の存在です。

スサノオが八岐大蛇を退治したことで、その力を取り込んだあとに生まれたのがオオナムチです。八岐大蛇退治は、スサノオの子孫が蛇一族となる遠因だと考えられます。「八丈の大蛇」と「八岐の大蛇」、似てますよね。蛇柱の特徴は「天津神」から分岐した「国津神」の筆頭であるという位置づけなのです。

国津神としてもっとも日本に影響を及ぼし、尊敬されている神と言えば何と言ってもオオクニヌシです。オオナムチとオオクニヌシは混同して今に伝わっていますが、実は親子です。コトシロヌシと呼ばれている神は、オオナムチが大物主を拝命している際に代理させていた時の名です。コトシロヌシはその後ーオオクニヌシと讃えられーオオクニタマの贈り名を与えられる、という風に国家安泰・鎮護国家への貢献度が高くどんどん出世しています。

その妻が開いたのが八丈島ということで、ほんまもんの蛇族オオクニヌシ(オオクニタマ)を祀る神社をご紹介します。
■ 大和神社(おおやまとじんじゃ)
戦艦大和と関係の深い神社。

ご祭神/日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)
創建/第10代崇神天皇6年(BC91年)
ご神徳/交通安全、鎮護国家
授与品/
所在地/奈良県天理市新泉町306
問い合わせ先/0743-66-0044

■ 大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)
武蔵國一帯を鎮守する神社。くらやみ祭り、スモモ祭りなど古い習わしを伝える。

ご祭神/大国魂大神(おおくにたまのおおかみ)
創建/第12代景行天皇41年(112年)
ご神徳/福神、縁結び、厄除け、厄払い
授与品/カラス団扇など
所在地/東京都府中市宮町
問い合わせ先/042-362-2130

■ 尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)
はだか祭りで有名。

ご祭神/尾張大国霊大神(おわりおおくにたまのおおかみ)
創建/
ご神徳/農商業守護、厄除神
授与品/お守り各種
所在地/愛知県稲沢市国府宮1-1-1
問い合わせ先/0587-23-2121

蛇柱ファンにおススメの御朱印帖


蛇柱・伊黒さんの出身地、八丈島の女性たちが織る伝統織物、黄八丈(きはちじょう)柄の御朱印帖です。


白黒の縦縞は、伊黒さんのトレードマークの羽織柄です。甘露寺さんとのペアで、物語終盤凄く人気になりました。

岩柱の神社

岩柱はつまり磐座、磐に坐します神様といえるのではないでしょうか。磐がご神体になっている神社をご紹介します。

【岩柱】磐座を祀る神社

■ 花の窟神社(はなのいわやじんじゃ)
イサナミの墓所とされ、死の直接原因となったカグツチも共に祀られる。ご神体は、岩というより、石の壁でありその姿に圧倒される。イサナキがシコメ(鬼)を追い払った桃のようなカタチの石が参道にある。

ご祭神/伊弉冉尊(いざなみのみこと)軻遇突智尊(かぐつちのみこと)
創建/不詳
ご神徳/医療薬学の祖伸
授与品/願い貝金運守りなど
所在地/三重県熊野市有馬町130番の3
問い合わせ先/0597-89-2881

■ 神倉神社(かんのくらじんじゃ)
神武東征の折りに熊野に上陸したが、敵の妖術により神武軍は伏してしまったが、高倉下命が夢知らせにより得た剣(ふつのみたま)を献上したところ、皆覚醒し八咫烏の先導を得て進軍するきっかけとなった、その場所ともされている。大きなごとびき岩は熊野灘からも目立つ。

ご祭神/天照大神(あまてらすおおみかみ)高倉下命(たかくらしたのみこと)
創建/128年ごろ
ご神徳/武力によらず講和する
授与品/
所在地/和歌山県新宮市神倉1丁目13-8
問い合わせ先/0735-22-2533

■ 越木岩神社(こしきいわじんじゃ)
甑(こしき)に似た形の大岩をご神体としている神社。大岩は女性の体そのものと言われている。

ご祭神/市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)
創建/600年~700年ごろ
ご神徳/女性守護・安産・子授けの神さま
授与品/
所在地/兵庫県西宮市甑岩町5-4
問い合わせ先/0798-31-0009

岩柱ファンにおススメの御朱印帖


型押しした和紙に塗料を塗っており、重厚感が岩柱そのものを表現した御朱印帖です。


岩はどうやら女性性のようで、流れる運命を表しているようなデザインは生死のはざまにいる命を、一種禍々しさを醸しながら感じさせます。

炎柱・恋柱の神社

炎の神は、古事記で母殺しの汚名をかぶせられたカグツチという神です。地球上のありとあらゆるモノが母イサナミから生まれ、カグツチ自身の血や死体からも神々が生まれます。イサナミという母は陰陽の「陰」の象徴であり、天地の「地」のなりわいを示しているともいえます。母がカグツチを生み出して死ぬまぎわ、カグツチの兄弟として金属、腐葉土、生活用水、穀物が誕生します。

怒った父に斬られたカグツチ自身からは、岩を砕き木を切り落として開墾する道具や、剣、軍神、龍神が生まれ、死体から8種類の山々が生まれています。この8種類の山々は、母イサナミの死体から生まれた8種類の雷に呼応していると考えられます。

五行サイクルで、火は土を生む存在であり、文明の始まりは「火」であったという言葉そのものを、古事記は言い表していると思います。

日本の家は近世までは殆どが木造であり、火事は日常茶飯事でしたから、火伏の神として、タツタメや火の神がカマドに祀られましたし、多くの神社の境内社として鎮座することの多い神です。

【炎柱】火神を祀る神社

火の神カグツチを祀る神社は全国の「愛宕神社」もしくは「秋葉神社」です。愛宕神社は神仏習合時代には愛宕権現(イサナミ)をご本尊として、火伏のお札を頒布することで一年火事に遭わないという御利益を打ち出して全国に広がりました。京都愛宕山の天狗太郎坊が奥宮に祀られます。

秋葉神社の神仏習合時代のご本尊は人として天狗の領域まで上り詰めた三尺坊であり、修験者による火の神信仰で広まりました。

愛宕神社も秋葉神社も神仏分離により神社として独立したという経緯を持っているため仏教や修験道に近い面があります。

■ 総本宮 愛宕神社(あたごじんじゃ)

ご祭神/(本殿)伊弉冉尊・埴山姫神・天熊人命・稚産霊神・豊受姫命
(若宮)雷神・迦遇槌命・破无神
創建/701年ごろ
ご神徳/鎮火、火伏
授与品/火迺要慎(ひのようじん)お札
所在地/京都府京都市右京区嵯峨愛宕町
問い合わせ先/075-861-0658

■ 秋葉山本宮 秋葉神社(あきばじんじゃ)

ご祭神/火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)
創建/709年
ご神徳/火伏の神
授与品/恵水札、金幸守りなど
所在地/静岡県浜松市天竜区春野町領家841
問い合わせ先/075-861-0658

炎柱ファンにおススメの御朱印帖


「神使」であることや、炎が煉獄さんをイメージさせます。


伊之助のことを「猪頭少年!」と呼び掛けていた煉獄さんでした。

【恋柱】恋神を祀る神社

「こころを燃やす」炎柱からの派生で、ときめきで心が満たされる恋柱の神として、シタテルヒメをご紹介します。

シタテルヒメとはお歌の謡い手としての讃え名で、本名をオクラヒメと言います。美濃のカナヤマヒコの孫にあたり、出雲のオオナムチの娘タカコヒメとは親友であり、義理の姉妹です。現在では、オクラヒメとタカコヒメは混同されてしまっていますが。

ちなみにタカコヒメのほうはお琴の名手でタカテルヒメ(高照姫)と讃えられました。タカテルヒメは、オクラヒメの兄ワカヒコを良人と慕いましたが、彼が死んでしまったので天のワカヒコに会いに行くという草子が残っているほど恋する乙女でしたから、オクラ・タカコ二人ともに恋神と言ってもいいのかもしれません。

オクラヒメは、和歌の神ワカヒメにお歌を習い、神の領域に達したのでシタテルヒメ(下照姫)を拝命し、オオナムチの息子で、兄ワカヒコの親友でもあるアチスキタカヒコネに恋し、歌で落とし妻となった神なのです。オクラヒメが蛇一族でもあるオオナムチの息子に恋したところなど、『鬼滅の刃』の恋柱・甘露寺さんと蛇柱・伊黒さんの、おばみつカップルを彷彿とさせるところです。

■ 倭文神社(しとりじんじゃ)

ご祭神/建葉槌命(たけはづちのみこと)配神:下照姫命、建御名方命、天稚彦命
事代主命、少彦名命、味耜高彦根命
創建/不詳
ご神徳/安産指導、農業開発、医薬の普及
授与品/
所在地/鳥取県東伯郡湯梨浜町大字宮内
問い合わせ先/0858-32-1985

■ 賣豆紀神社(めづきじんじゃ)

ご祭神/下照姫命
創建/不詳
ご神徳/安産の守護神
授与品/
所在地/島根県松江市雑賀町1663
問い合わせ先/

■ 下照姫神社(したてるひめじんじゃ)

ご祭神/下照姫命
創建/不詳
ご神徳/縁結び
授与品/
所在地/福岡市博多区8
問い合わせ先/

■ 高鴨神社(たかがもじんじゃ)
全国鴨社本宮。古くはアチスキタカヒコネとシタテルヒメが祀られ、結婚後の二人の本拠地はここかと考えられる。二人を結び付けたお歌に詠われた「ミスマル」が授与品でいただける。

ご祭神/阿遅志貴高日子根命 配祀:下照姫命他
創建/不詳
ご神徳/安産の守護神
授与品/ミスマル、八咫烏守り
所在地/奈良県御所市大字鴨神1110
問い合わせ先/0745-66-0609

恋柱ファンにおススメの御朱印帖


「桃愛桜」というタイトルの御朱印帖は、甘露寺さんの愛の深さやトキメキを表しているようですね。


こちらの御朱印帖も白いハートでかわいいです。

鬼神を祀る神社

恋神として取り上げたシタテルヒメには、死んだ兄がおりました。その妻タカテルヒメは、共にワカヒメのところで和歌やお琴を習った学友でした。オオナムチのもとへ、中央から交渉役として送られて来たシタテルヒメの兄ワカヒコは、タカテルヒメと恋に落ち結婚したことで交渉役としての役目を果たさず、中央から送られてきた者が放った矢に当たって死んでしまいました。夫の死を前にしてタカテルヒメは天にも届かんばかりに嘆き悲しんだといいます。

この物語は『御伽草子(おとぎぞうし)』のなかに「天稚彦草子(あめのわかひこぞうし)」として収録されており、日本の七夕物語となっているようです。死んだワカヒコは天では鬼の父を持っています。つまり、ワカヒコは死んで鬼となったのです。

鬼となった夫のもとへ、人間である長者の娘(タカテルヒメ)は通うようになります。やがて父鬼にばれて、年に一度だけの逢瀬が許されるようになった・・・というお話です。

■ 鬼神社(きじんじゃ)
タカテルヒメの父オオナムチは出雲の国から津軽へと国替えになっています。いわゆる国譲り神話です。実際に青森にオオナムチの足跡が遺されており、岩木山神社はその中心地です。タカテルヒメも奥宮に鎮まっており、ヒメの霊験により建てられたのが「鬼神社(きじんじゃ)」だそうです。用水路などつくり人のために尽くした鬼を祀るという伝説がありますが、本当のところは、鬼となったワカヒコをタカテルヒメが自分の傍に祀ったのだと考えられます。

ご祭神/高照比女神、伊奘那岐大神、大山祇神
創建/不詳
ご神徳/
授与品/
所在地/青森県弘前市鬼沢菖蒲沢151
問い合わせ先/0172‐32‐5796

■ 厳鬼山神社(がんきさんじんじゃ)
元岩木山神社。神社があるのは十腰内という地名。美しい娘を持つ村の鍛冶屋が「一晩で十腰の刀を打てる男になら娘をやろう」と言っていたところ、鬼がやってきて一晩で十腰打ってしまったそうな。そこで、鬼が眠っている間に1腰隠しておいたところ、鬼が「十腰無い」といって、あきらめたという昔話からの地名になっている。

ご祭神/大山祇神
創建/796年
ご神徳/
授与品/
所在地/青森県弘前市十腰内字猿沢78 1
問い合わせ先/

■ 鬼鎮神社(きぢんじんじゃ)
刀鍛冶の弟子が、ある時親方の娘を嫁にしたいと言ってきた。親方は一日に100本の刀を鍛えたなら娘を嫁にやると約束したそうな。
弟子は一心不乱に刀を鍛え、夜明け頃に見に行くと弟子は鬼と化しており、最後の一本を握りしめたまま死んでいたという。哀れに思った親方が鬼となった弟子のために建てたのが当社と伝わる。

一本の刀を鍛えるのに10日ぐらいはかかるというのに、無理難題を押し付けたものだ。理不尽に立ち向かって鬼になってしまった。創建者の鬼門の位置に建てられたという。

ご祭神/刀鍛冶の鬼
創建/1182年
ご神徳/
授与品/
所在地/埼玉県比企郡嵐山町川島
問い合わせ先/

鬼神ファンにおススメの御朱印帖


鬼コのパンツは虎のパンツ、雷コのパンツも虎のパンツってことで。

【まとめ】刀鍛冶と鬼

鬼が祀られている神社の由緒を調べると、「刀鍛冶」というキーワードが出てきました。青森に出没する鬼は愉快で、気の優しい鬼のようで、鳥居などに鬼をあしらった神社もたくさんあるようです。

青森の鬼の原型は、アメワカヒコであることも分かってきました。タカコヒメが恋してしまったワカヒコはイケメンだったと思われます。カナヤマヒコ(金属の神!)の孫ということであり家柄(皇に嫁を出すほど)もよく、人当たりもよかったのでしょう。交渉先には百戦錬磨の人たらし・オオナムチがいて、美女の娘タカコヒメのハニートラップに捕らえられ、まんまと懐柔されてしまいます。

オオナムチは八重垣の臣で、大物主を拝命しています。武器調達をする神でもあります。ワカヒコを婿に迎えることで、金属の神の跡継ぎを手に入れたのです。ワカヒコが送り込まれてきたことはオオナムチにとっては渡りに船というところだったのではないでしょうか。

しかし、中央政府からは「裏切った」とみなされ、結果として矢にあたってワカヒコは死んでしまいます。オオナムチはワカヒコと瓜二つの息子タカヒコネを、ワカヒコを弔うために美濃に送り、結果としてカナヤマヒコの孫娘でワカヒコの妹と婚姻関係を結ぶことに成功しました。

『御伽草子』では、最初ワカヒコが蛇の姿で娘をもらいに来たとありましたが、話が逆のような感じ。ワカヒコが蛇に求められて蛇一族と婚姻関係を結び、それを良しとしない中央に殺された後、国替えとなった父に伴って津軽に暮らすようになったタカコヒメの元へ、鬼となって降りたということです。

青森の鬼伝説は九州の鬼神社の中にも存在しています。そして八丈島を開拓した蛇は、タカコヒメの兄にあたります。蛇と鬼の深い関係は、広い範囲で日本に影響を与えています。

蛇の首をはねたらイケメンが現れたという草子は『鬼滅の刃』のモチーフの一つだと考えられます。鬼は、無理やり国替えを迫られた国津神の怨念をもろに被ってしまった金属の神の子孫。しかも、いつも鍛冶屋(刃)にやられてしまう(刀として活かされる)、という話です。哀しき鬼よ。

最後にオマケとして、アメワカヒコが葬られたとされる神社をご紹介しておきます。

■ 喪山天神社

ご祭神/
創建/
ご神徳/
授与品/
所在地/岐阜県美濃市大矢田1261
問い合わせ先/

■ 大矢田神社(おやだじんじゃ)

ご祭神/建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)配祀:天若日子命(あめのわかひこのみこと) 阿遅志貴高日子根命(あじしきたかひこねのみこと)
創建/第7代孝霊天皇御代(BC290年~)
ご神徳/
授与品/
所在地/岐阜県美濃市大矢田2596番地
問い合わせ先/

 

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