本当に「空気を読める」ひとになる階層思考法

空気を読む



「空気を読む」ということがテーマの『凪(なぎ)のお暇(いとま)』がトレンドキーワードにも上っています。毎期、ドラマをチェックしていますが、「なぎ」はハマります。今、旬ののっている役者(黒木華、高橋一生、中村倫也他)が登場しているので最初から期待はありましたが、それぞれの立場で異なる「周りの空気」「人との距離感」の食い違いからくる心のさざ波、嵐をうまく表現していて引き込まれるからだと思います。「空気を読む」ことにつかれてお暇しているんだからほっといて!という元カノの生真面目さを、表面的には疎みつつ別れた今、どんなダイヤモンドよりも輝いて見える元カレには、自堕落に沈んでいく元カノを見ていられなくて、そこについては、空気を読むことができないという話。空気を読む、ということは「暗黒部分」「ナッシング」「空」に漂うものを読むということだから、本当はとても高度なことです。「空気の取り扱い」が解らなくなっているから、正解を知りたくてドラマにはまってしまうのでしょうか。
※ここから先は4話までのネタバレあり。ご注意を
https://twitter.com/nagino_oitoma/status/1160071812652208128?s=20

『凪のお暇』の空気読みすぎて疲れた「なぎ」を取り巻く人々がいる世界

ドラマの中で「なぎ」という女性は、会社の中でも周りの人と話を合わせるために、ちょっとズレながらも懸命に付き合っていこうとしています。なにか思うところがあっても言い出せず、だれも傷つかないよう、ぶつからない様、緩衝材(サンドバックと表現)になったりします。そういうのはいじめ時代を生きている人には、いじめの対象にならない様一度は経験があるのではないでしょうか。いつも誰かの後ろにいて二番目で目立たなくしようとしてきた黒歴史をもつ筆者にもおぼえがあります。「なぎ」は強すぎるお母さんの、きちんとしてほしい期待に応えようと頑張ってきたようです。その場しのぎに丸く治めようとすることが最終的に自分のこころを締め付けていくようになります。人を本当に好きになったこともなく、本当の自分は何をしたいのかがわからなくなります。周りの雰囲気にあわせてちょっとずつ今の自分の気分とズラして生きているのです。

「なぎの元カレ」も空気を読む人ですが、人が作った空気の中を苦労して泳ぐよりは、自分で空気を作って行くことでその場に居場所を持とうとする人です。それ自体はすごいことですが、人を巻き込んで空気を構成する癖に、そこに自分はいません。空気の中から外れて毒づいていたりします。自分はというと、本音の自分を読んでくみとってくれる人のところにいます。そして思い通りにしようとします。いつも自分が第三者からどうみられるかしか眼中になく、「なぎ」のような女性は、人のこころやプライベートを土足で踏みにじるような行動を許してしまいます。感情の裏表が激しいのに疲れた反動の行動を「なぎ」にゆるされ、ちょっと調子に乗ってしまったようです。

けれども「なぎ」はそんな元カレにも疲れはてて、会社も家も捨てて現実逃避してしまいました。
突然連絡も取れなくなった「なぎ」を見つけ出して家に行く元カレには、ストーカーのような怖さがありました。

そんな二人の前にあらわれる新しい家の隣人「ゴン」は、空気読むなんてまるで別世界に生きているような、人たらしの自由人でした。「彼女」とか「彼」とかの関係性に無頓着で、ただ、目の前の人を面白がり可愛がり、メロメロにさせてしまう人でした。男と女とにかかわらずすべての人類が「ゴン」にとっては愛すべき対象のようです。

この3人の「空気感」「対人距離感」をめぐって感情の揺れを描いているのがこの物語の様です。
どのような結論に行きつくのかはドラマの進行を楽しむとして、この三人の居る「心の場所」を考えてみると、案外自分の悩みが客観視できるかもしれません。



人の心には階層がある

人の心には階層があります。そして階層はいつも同じではなく、揺らぎます。2019年春ドラマで放映されていた『初めて恋をした日に読む話』に登場していた、主人公の塾講師の幼馴染で東大出のエリート商社マンは、常に揺るぎない感情の持ち主で、「あいつが幸せになることが俺の幸せ」だという姿がなんとも格好よくて良く泣かされましたっけ。でも、そういう人は希少です。「神」ですかね。

神といえば、神なる存在の探究を深めている方々の知恵を拝借してみると見えてくる世界があります。
白川学館では人の階層は「体・情・魂・霊・神(たい・じょう・こん・れい・しん)」に分かれて居ると教えています。これを当てはめてみると、ドラマの登場者はどこにいるんでしょうか。

■ 感情がきちんと育っていない「体」の階層の「なぎ」
まず「なぎ」ですが、平和主義と言えなくもないのですが、ただ、目の前の相手の感情に合わせて翻弄されているという人で、自分の意志というものが宙に浮いています。自分をないがしろにしているので相手も自分をないがしろにする悪循環の中にいます。これは相手の立場に立って自分を客観視しているのではなく、ただ、条件反射しているだけという意味で「体」の階層にいます。そこから脱出して自分の立場や考えを人に伝える努力をしている最中に「ゴン」と出会い、”あっちが合って気持ちいい”関係になります。でもきちんと付き合いたい「なぎ」の心は相手に伝わらず、伝えることもできない状態で「ゴン」に溺れていきます。「体」そのものですね。

「ゴン」さんと出会った収穫は元カレのまえで、本当の自分の意見を話すことができたことでしょうか。一歩前に踏み出した「なぎ」です。次はどんどん襲い掛かる感情の嵐をどう乗り切るか。コツは、一段上の階層から自分と相手を見下ろして判断することです。空気を読むと言ってもここから読まなければ、悩みの解決はできません。

■ なぎにボコされて第三者の視点をもつ「魂」にレベルアップした「元カレ」 
「なぎ」に逃げられて、相手をくさしながらも、本当はあこがれていた暮らしを与えてくれる女性が「なぎ」だと気づき、「なぎ」を傷つけた最低の男であったことに気づいていく元カレ。思い通りになる女性だったから付き合っていたのではなく、”あっちの相性”だけでもなく、これまで与えられていなかったまともな食餌やまともな家庭が「なぎ」の家にあることになんとなく気づいていたからでしょう。でも「なぎ」に自分の外側だけを見て付き合っていた。あなたを好きじゃなかったと言われてしまい、自分という存在のあり様を突き付けられます。空気を読めるということは客観視ができるということですが、自分の姿を「なぎ」によって教えられることで第三者の見方を得ることができたのかもしれません。つねに第三者の立場にいたのは元カレです。元カレが「魂」のレベルに押し上げられたのが、自堕落に堕ちていく「なぎ」のために涙を隠さなかったときです。良く泣く元カレですが、泣くことで浄化しているのか知れないですね。

「なぎ」の言葉によって自分の立ち位置と相手の関係性が見えてきました。「なぎ」の口を介して「天の声」が心に響き、だからこそ「なぎ」のところに舞い戻ります。こうなったら、徹底的に「なぎ」の幸せのためだけに行動していくことが自分のためにもなるのだと思います。空気の読み方が薄っぺらにならない理由はそんな経験かもしれません。

■ 感情の毒だしを自然体で促す「霊・ムスビ」階層かもしれないゴンさん
とっても魅力的な「ゴン」さん。目の前の人を男女問わず面白がり、ほんとカワイイといって褒めるので、女性に「本気にするじゃないですか」と思わせぶりを悪気なく下心もなくしてしまいます。彼といると心地よくて前向きになれると「なぎ」は思います。そしていったん「ゴン」との一線を超えると止まらなくなりました。「ゴン」中毒になってしまったのです。関わすすべての女性と”あっち”の関係ができてしまうようです。自分と他者の境目がないのと同じに、他者同士の境目もあまりないようです。人たらしの最たる存在はイエス・キリストでしょうね。そのために弟子の嫉妬により、罪を告発されて窮地に追いやられました。「ゴン」さんとの距離感を誤解すると嫉妬の渦、たくさんの人の感情の渦に放り込まれてぐちゃぐちゃになり結果として「メンヘラ」になるので、「ゴン」さんはメンヘラ製造機と言われています。光源氏とかもこんな感じでしょうか。嫉妬に狂った女性が生霊を飛ばして他の女性を殺してしまったほどの怨念を産みました。でも圧倒的に違うのは、「ゴン」さん自身は光源氏のように苦しみの中にないというところ。まるで癒しのためにそこにいる宇宙人みたい。自分と他人との境界線が薄い「ゴン」さんのような人は、きっとルールや感情の起伏がキツイ人間世界では生きづらい思いをしてきたのではないでしょうか。そういう過去はありそうです。「ゴン」さんの生き方では、人にやさしくして何がいけないの?人を面白がって何がいけないの?ということでしょう。もっともですよね。相手の女性の心ねを浮き彫りにして灰汁(あく)だしする役割なのかもしれません。悪気がないから「くず」だとドラマ中では言っていましたが。

ドラマの「ゴン」さんは「今」にしか生きない人に見えます。目の前のことにだけ誠実、そういう生き方ができることは現代人のあこがれかもしれません。だって計画や目標を立てれば「未来」に生きることになるし、データや反省や昔の栄光に生き「過去」に生きることがほとんどではないでしょうか。時間の流れも速いし、今、に生きることはなかなか難しいですから。もしかしたら、まったく空気を読まないように見えて、最も上空の空気を読んでいるのはこの人かもしれません。

空気にも「下界のよどんだ空気」と「山の上の澄んだ空気」があるでしょう。富士山の麓と五合目の空気感は違うでしょうし、頂上となると全く異なる空気になるといいます。下の方を漂うよどんだ空気を読めば読むほど人間は疲れます。解毒するのにエネルギーがいりますから。よどんだ空気を読むなんていう労力は、くたびれもうけ。別のエネルギーに変えた方が絶対に得です!

澄んだ空気を読める人の判定法

大概の人は、いろんな人間関係で苦しんだり、仕事がうまくいかない問題を抱えていたりして過ごす中で、感覚的に自己防衛するために他人をやつけたり、感情の乱高下に揺さぶられる木の葉のようにその場限りの生き方をしてしまったりすることがあります。トラブルや問題として周囲に現れてくるものは、下界のよどんであれた空気感のなかで起こりがちです。その空気を読んで頑張っても解決するどころか、もっと深いよどみの中に引きずり込まれるようなことも起きます。こういうことは学歴の上下では測れない「心の階層」が関係しています。

学歴が高いから心の階層が高いとは限らないことは良く知られています。お金を持っているから心の階層が高いとも言えないです。ではどんな人が澄んだ空気感の中にいるといえるのでしょうか。

澄み切った声の人は階層が高い

たとえば、それは話し声で解ると言います。話し声が澄んでいることは一つのバロメーターなんです。艶やかで濁りの無いすみ切った声の持ち主は喉のチャクラが開き階層的には高いと言われています。
調べ方としては、両足を肩幅に開いて立ち「うー、おー、あー、えー、いー」と声を出してみましょう。どこかで咳き込んだり、つづまってしまったり声が出なかったりする場合は、体のどこかがうまく機能していない場合もあります。特に喉のチャクラは母音の「え」とリンクしています。時々チェックしてみると、案外声って素直に出ていないものだなと気づくかもしれません。
『凪のお暇』のキャストのなかでは、黒木華さんが最も澄んでいそうですけど。きれいでかわいいですよね。お声。お肌も透き通るようなお肌です。役者としてはアカデミー女優としてすでに演技派として認められている女優さんです。視聴率を稼ぐかの米倉涼子さんが共演し「負けた!」と言わしめたことはスポーツ紙の記事になっていたりしましたね。おそらく心の階層が高く、役がすっと降りてくる感じなのではないでしょうか。優れた俳優さんは究極の「空気を読める人」「同期できる人」なのかもしれません。

肌の色で階層が解るかも?

お肌と言えば、色と心を統合して魂の次元を上げるコンサルタントである後藤妙子さんは、お肌の色がその人の次元を表していると言っています。そういうこともあるでしょう。余談ですが、肌の色に合わない服を着ると本人の調子が悪くなったり、運を下げるようなこともあるそうですから、その人特有の肌色というものは侮れません。

しかし、声も美しくはないし、肌色もくすんでいる筆者のような場合はどうしたらいいんでしょう。(´;ω;`)それに、男性で透き通るような肌を持っていなくても階層が高い方もいることでしょうから、存在の透明感というのはなにも肌色だけでもなさそうですけれども。

澄んだ目を持っている人

眼は口ほどにものをいう、とも言いますが、目を見て真実かどうかを判断するといいうのも一つの方法としてよく使われます。年を重ねれば次第に濁ってきたりすることも多いのですが、視界がクリアであることは、世の中の見方を変えますし、逆に目が澄んでいなければまともな思考が働く方なのかを疑いたくなります。まっすぐに視線を合わせられないのも問題があります。

「空気を読む」というのは、会社や学校などの狭い社会のなかの小さなグループの中で使われることが多いと思いますが、例えば「日本の停滞した空気感を変えていく」とか「時代の空気を読む」というようなスケール感で使われることはよくあります。株などの価格も「空気感」が大きく影響したりもします。「空気」にも階層があるわけですが、「空気を読む」コツは、課題となる場の一つ上の階層から空気を読めるようになるとなぎのように溺れてしまう、ということは確実に減ります。



一階層上の空気を読む練習

『凪のお暇』の場合で言えば、なぎが行き詰った会社の女子たちとの間の空気が問題だとすれば、なぎのように離れてしまうのも一つ。もう一つは彼女たちの上司とか別の部署の人の立場で自分たちを観察すると、女子たちの空気を読まなければならないという強迫観念からのがらっれるかもしれません。「ゴン」さんのようにひょうひょうと一つ別の世界から関わるということは可能です。階層の考え方を知っておくとなにかと役に立ちます。

一階層上の見方ができるようになるための方法

今、どの階層にいようと「霊」の階層や「神階層」に移行することはできるというのが白川の教えです。20年以上携わってきた仏道修行でも「阿羅漢(あらかん)」までは誰でも行けるということですし。阿羅漢というのは人に教える立場に立つぐらい教えを習得した人ですが、その基準は「心が澄んでいること」です。仏道修行は「六波羅密多」の実践や「反省」を良くすることだったりしましたが究極的には「空」の状態を目指します。白川のご修行でよく耳にすることは「祓いにはじまり祓いにおわる」ということです。この時に「祓詞(はらいことば)」が効果的です。

悩みが出てきたら、拍手をすることも効果的です。ぱっと悩みを祓ってしまうのに拍手はとっても効きます。拍手をするとその瞬間スカラー波が出ることが解っています。悩み事はすべて「吹き送り」をするのですが、スカラー波に乗せて素早く吹き送ることが可能になります。

よどんだ空気を換えるときに「さあ、さあ、さあ!」という感じに拍手をすることがありますが、意味があることなんですね。

※スカラー波とは光速よりも早く進行する縦波です。

今いる場より一階層上の見方を身につけると出世できる理由

会社勤めの時代に、目立たない存在でもどんどん取り立てられる人がいました。その人は、直属の上司とあまり仲が良くないようでした。けれども、成績はよいので尋ねるとこう言っていました。直属の上司の性格は好きではないが、上司のマネするべきところは全部やってみることにしている、と。そして上司の上司である部長の意向を想像するようにしているといっていました。おそらく彼女は、部長の言っていることと会社自体の方針がどのようにつじつまがあうかまで自分なりにイメージしてアクションプランを作っていたと思います。彼女は一営業員でしたが、上司が言うことがあってるのか、それを判断するために少なくとも部長クラスの空気を読んでいたのでした。そうすると、上司を飛び越えて部長から声がかかり、上に掛けあがっていったのです。

どうせ読むなら、一段上の空気を読んで先を見越した行動を起こしたいですね。

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