地震、火山列島が鳴動する20XX年、基礎のクラック対策をする

基礎クラック対策



地球が鳴動しています。
フィリピンのマヨン山が22日に警戒レベルを4に引き上げ2万7千人が避難、その夜にはマグマ溶岩が噴出しました。
1月14日に水蒸気噴火を起こした後断続的に続いていると言い24日には避難民が5万人を超えたそうです。

1/10 ホンジュラスで地震(M7.6)
1/14 ペルー沖で地震(M7.3)
1/14-1/24 フィリピン ルソン島マヨン山の噴火
1/18 桜島の噴火
1/23 草津 白根山の噴火
1/23 アラスカ沖で地震(M7.9)

2018年、戊戌で、山ノ神が主役の年に大地が揺れています。
加えて、東京では氷点下4度を記録し、48年ぶりなのだとか。
地球の変革期に入ったということなのでしょうか。

■米コロラド大学のロジャー・ビルハム氏らによる研究では、2018年は地球の自転速度が遅くなり、通常の3倍、大地震のリスクが高いとか。
■加えて2017年気象庁の発表では12月にラニーニャ現象が始まったこと。
太平洋東部の赤道付近の海面温度が通常よりも低くなる現象で、海面温度が高くなるエルニーニョ現象と共に地震発生に深く関連しているという見方があること。2010年~2011年のエルニーニョでは、2011年3月11日の東日本大震災が起きた。
その他、多くの予言や予想が集中しているのが2018年ということです。

できる備えを今、しておきましょう。

基礎に亀裂があるようですが、ほっといても大丈夫でしょうか?

 

”新築住宅基礎部分にひびが入っています。
入居して半年の新居ですが、基礎部分にクラックが見られました。
クラックがどんどん伸びていくので住宅会社に見てもらいました。
モルタル部分を削ると基礎部分にも最大0.2ミリ幅のひびが入っていました。
それが3個所ほどあります。
業者の対応としては、許容範囲内の大きさなのでまた1年ほどして確認してみて広がっていれば対応するとです。
しかし、1年過ぎると新築扱いではなくなるので保障内容など変わってくるのではないかと心配しています。
実際に施工した業者より、第三者機関などにしっかりと調査してもらったほうがいいのでしょうか?
大きな買い物だっただけに欠陥がでてきてしまって残念です。”




新築後、基礎にできるクラック(ヒビ)は気になるものですよね。
クラックにもいろいろな種類があり、ある程度は目視してクラックが起きる原因を予測することができます。
しかし、予測できたとしてそれが重大な問題をはらんでいる場合に修繕はそれほど簡単には行きません。
新築物件にクラックを見つけたら、あるいは中古物件購入前にクラックを見つけたらどのように判断し対処できるのかを見ていきましょう。

クラック(ヒビ)の種類と原因

クラックの本当の原因を診断することはそれほど簡単ではありませんが、まず目で見てどのような原因で起きているのかを予測してみましょう。

基礎に入ったクラックの目視チェックポイントは4つです。

・クラックの幅
・クラックの長さ
・クラックの数
・クラックが入っている方向

この4つを詳しく見ていきましょう。

クラックの幅をチェックする

クラックがどれぐらいの幅であるかは最も重要視されます。
0.3mmに満たないクラックはいわゆる「ヘアークラック」といって、コンクリートやモルタルが乾燥し縮んだために起きるものでそれほど心配には及びません。
0.3mmを超えるクラックの場合、表面仕上げモルタルだけでなく基礎コンクリートそのものにクラックが生じていないかを調べる必要があります。
0.3mmを超えるクラックを発見したら基礎の裏側を床下に入り観察しましょう。
裏側の基礎に同じクラックが入っている場合は、「構造クラック」である可能性が高くなります。
早急に対処しなければなりません。

考えられる原因として、図面通りに施工されていない施工時の問題、そもそもキチンとした構造設計が為されていないケース、地震等で地盤に変化が起きたなど、基礎の強度が足りていない恐れがあります。
その場合には、壁のクラックや倒れやなどが生じていないかなども調べていきます。

また、0.3mmを超えるクラックの場合、雨水が内部に入り込み割れなどが生じる恐れがあります。
もし、基礎コンクリート内部まで雨水が浸透してしまうと中の鉄筋がさびる原因となります。内部の鉄筋がさびると、家を支えている基礎の強度が落ちます。
0.3mを計るスケールはホームセンターなどで手に入れることができます。

クラックの長さとクラックの数のチェック

クラックが0.3㎜以下の場合にもその後の経過をチェックしましょう。
長さが伸びて幅が広がる兆候を見せたらすぐに対処しましょう。
クラックの数も重要です。クラックが1mほどの間にまとまって起きている場合は、何らかの力が基礎に加わり影響を受けている可能性があります。

クラックの方向のチェック

「ヘアークラック」「伸縮クラック」は地面と垂直に縦方向にできるヒビです。
地面と水平に入るヒビは基礎に力が加わり影響を受けた「構造クラック」である可能性は限りいなく高いと見ます。
中古住宅を購入時に、基礎のチェックは必ずしなければなりませんが、構造クラックを修繕のみで隠している場合があることも想定しておく必要があります。
その場合、基礎に塗装している場合があります。

クラックから錆が出ている場合

クラックから錆あとがある場合、それは基礎コンクリートの亀裂から雨水が侵入し内部の鉄筋にまで及んで錆が生じているものです。すぐに対策が必要です。

「構造クラック」の対処法

クラックを発見した場合、では誰に相談すればよいのでしょうか。それとも自分で修繕できるのでしょうか。詳しく見ていきます。

モルタルの伸縮により起きているクラックを数か所発見したという場合は、どれほど心配すル必要はありません。
シーリングなどを使って自分で修繕することも可能ではありますが、その面の均質感をそこね、美観的によろしくありません。
気になるようクラック補修用吹付など市販されているもので補修することができます。

構造クラックへの対処ステップ①床下から基礎を点検する

幅0.3mm以上で深いクラックがあり「構造クラック」ではないかと疑われる場合、次にすることは基礎の内側に同様のクラックが生じているかどうかということです。
同じクラックがあり、外の光が入り貫通しているようなクラックは見逃してはいけません。
他にも同様のクラックがないか調べ、その個所を撮影するなど記録しておきます。

構造クラックへの対処ステップ②家の建具・壁・床の状況をチェックする

建付けの悪い建具がないかを調べます。建具の動きが悪いからと言って即、建物のゆがみにはつながりませんが、一つのサインとしてみておきます。
また、外壁や内部壁に倒れがないか、床に傾斜がないかを調べます。気になる個所は撮影し記録しておきましょう。

構造クラックへの対処ステップ③住人の体調不良がないか調査する

家が傾いている場合、三半規管に影響しめまいなどの症状が起きる事があります。
最近の健康状態など変わったことがないかを調べます。

構造クラック対処ステップ④インスペクション調査を依頼する

その構造クラックが起きている原因を突き止めることは、施工会社にはなかなかできません。
原因が図面通りに施工を行われていないなど施工精度の問題である場合は当然隠したいでしょうし、施工精度に問題がなく設計段階でのミスが疑われる場合にもその調査まではできず、地震などの影響であると断言することはできないからです。
地盤を調査していなかったなど重大なミスが隠れている場合にもクラック補修でお茶を濁さないとも限りません。

もっとも客観的に原因を予測したい場合は、基礎のクラック原因を突き止め、その補修方法まで提案できる調査機関に自費で依頼することが最も確実です。
設計者・施工者・販売者に重大な過失が見いだされた場合は、相当額で土地・建物を買い戻す事例も独立法人国民生活センターの報告にあります。

構造クラック対処ステップ⑤国民生活センターに相談する

重大な過失が認められるレポートを出してもらったが、客観的に調停する人がいないので問題解決に進展が認められないということも起きがちです。命を守る家なのですから、いつ起きるかわからない地震などで、脆弱な基礎のために倒壊してはたまりません。
公にすることで重い腰を動かす必要があります。

構造クラックを見分けるインスペクション費用相場

一式5万円~ 調査の内容により金額は異なります。調査してほしい内容により測定機械も異なりますし、できるかできないかの判断材料になりますので事前に状況を伝えて見積もりを出してもらうと良いでしょう。



家の耐震性能にとって基本である”基礎”

いかがでしたでしょうか。基礎にクラックを発見すると心臓に悪いですよね。ことが重大な場合は命にもかかわることになるからです。
けれども、信頼のおける設計者・施工者であれば、基礎におけるミスの重大さは重々承知のことで、慎重に行われています。ですから、クラックの多くは伸縮によるものだと考えられます。
ナーバスになりすぎず、スワ、となった時には迅速に対処していきましょう。

体に感じない地震も含めれば、本当に多くの揺れを家は吸収しています。ヒビがどんどん広がる前にキチンと対処して耐震的不安を取り除くべく備えたいものです。

 

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