
地球は、46億年もの間、幾度となく造山活動を繰り返して、今の環境になっています。
火山噴火の歴史だけを見ても、大地が揺れ、ゆがみ、段差を作り、大地と大地を合体させ、湖を消滅させたり生まれさせたりしていることがわかります。
地球は一つの生命体なのだとわかります。
地球には最初鉱物があり、植物が生え、動物が棲み、やがて人が暮らすようになりました。
地球の子どもでもある人にとって、地球という親は試練を与えることもあります。
地震、雷、噴火、風水雪害という天災はある意味地球の意志であるのかもしれません。
地球からやってくるストレスは天災だけとは限りません。
中国の風水は風と水の流れを大地の形状から読み取るものですし、
空海は、大地が発する気を受け取り大地の下に眠る水脈や鉱脈を探りあげることができたと言われています。
このように大地の下からやってくる何らかのストレスやサインを受け取ることができます。
ジオパシックストレスという地球の病理的変化による電磁場のゆがみ
物理学者シューマンによって特定された地球軸の平均周波数7.83Hzは人のアルファ波に近く、それは人がリラックスしている時の脳波です。
地球上の生物はそのような電磁界を持つ地球を大地として成長してきました。
ところが、地下洞窟、地下断層、石炭や石油などの鉱床、地下水脈などによってこの電磁界にゆがみが生じていることが欧米の研究者によって調査されてきました。
電磁界のゆがみは、人間が地球表面に作った鉱山や道路の挿木、堤防、ビルの基礎、RC建築などの鉄筋・鉄骨、トンネル、下水道、発電所、高圧電線などからも生じます。
こういった地球電磁界のゆがみが植物や人にも影響を及ぼすというのです。
地球のゆがみ(病理)からくるストレスは「ジオパシックストレス」と名づけられました。
ジオパシックストレスと風水
ジオパシックストレスは1920年代ドイツで研究がはじまりました。
「がん患者の80%が10%の居住区に集中している」理由の研究を始め、地下断層や水脈などの地層的な欠陥に原因していることを突き止めました。
その後多くの医師や物理学者等によって地球に起因、あるいは地球に及ぶ電磁界分析法が研究され現在に至ります。
ジオパシックという言葉は新しいけれども、「水脈」の体系ということでいうならば古い歴史を持つ地形学がありますよね。
中国で体系化された風水術です。
「風に乗じて気を散じ、水にくぎる」つまり山と川のありようを見て龍穴というパワースポットを見つけて地の利を得ることで、権力者が風水を駆使することによって版図を広げ守ったのですね。
現代風水術は、建物や道路を山や川として見立てる事もしています。
ちなみにわかりやすいインテリア風水は「八宅風水」や九星方位学による「家相学」という見立て手法を用いていると思われます。
地形よりは、住んでいる人が発する電磁場に焦点を絞った「場」の考え方です。
人もまた「電磁界」なんですね。
古代日本に存在したケカレチとは
さらに、日本は古代からの叡智を細々と引き継ぐことでは世界中を見回してもたぐいまれな民族のようです。
カタカムナという1万年昔とも2万年昔ともいわれる言葉がのこり、現代に「イヤシロチ」という概念を伝えています。
逆に「ケカレチ(気枯れ地)」に、植物は育ちにくく、事故や災害があり人にも良い影響を与えない土地があるという研究が独自に進んでいます。日本神道の「汚れ」を嫌ういみは、”気枯れ”だからなんですね。
風水では見えない「地下からのよろしくない電磁界」を物理的に測定する手法を発見したと言えます。
ジオパシックストレスとは、地下断層や地下水脈のほか、目に見えないレイラインや宇宙から、あるいは人が作りだした電磁波など、人に悪影響を及ぼす電磁界全般と定義しています。
古代の神々が地球や雨風とどのような関係であったかを知るうえで、『ホツマツタヱ』をみると深い示唆を受けることができます。
日本人が大事にしてきたヤマサ神と天災の関係はあるか
『ホツマツタヱ』には地球創生の事が書かれています。
その課程で人の暮らしを守るお働きを期待された神々が「ヤマサカミ」です。
八方位からやってくる鬼から家に入る鬼を追い払い天変地異から人々を守ります。
1.ウツロヰ (空)
2.シナトベ (風)
3.カグツチ (火)
4.ミヅハメ (水)
5.ハニヤス (土)
6.オオトシ (食料)
7.スヘヤマズミ (地鎮)
8.タツタメ (火伏)
以上がヤマサカミです。
四大元素(地水火風)に4柱の働きをプラスして家を守ります。
元素の神々を呼び寄せることができる神がいるのです。
そして敵と戦ったりして、なんかアニメみたいですが。
力を使わずして、敵を倒す。波を鎮める、火を鎮火する、風を起こす、雷を呼ぶ。
そう言う話が普通に登場します。
天災とはつまり、四大元素と五つ目の「ウツロ(空)」「ヤマズミ」の組み合わせで起きるもので、それらを分解することで鎮める手法が古代にはあったと考えられます。
年始には年神様をお迎えする、と言いますが、6番目のオオトシがその神様です。
そういう文化がつい昭和までは普通にあったと思いますし、いまでもキチンとヤマサ神様をお迎えする家も残っているとは思いますが、それは日本古代からの慣わしだったのです。
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