はじめての【神社ひとり詣り】賽銭・お鈴・かしわで おみくじ 御朱印 破魔矢に込められた本当にスゴイ意味

成功者が通う神社



家族や友人に連れられて初詣に行ったことがあっても、自分一人で神社詣りをしたことがないという方のために、はじめての”マジ”神社詣りのお作法や、神社にあるものの意味などを、古代のお作法などを紐解きつつご紹介します。

ひとり神社詣りで気を点けること

初詣に参拝する人は9,000万人に上るともいわれるほどたくさんの人が新年のはじめに神社詣りしますが、多くは家族や友人と一緒に出掛ける「恒例の行事」感が強いのかもしれません。特別な思い入れなく手を合わせておみくじを引いて一年の運試しをする、という流れでの参拝が多いのかもしれません。ひとりではじめて神社にお参りすることは、案外気後れするものなのかもしれませんね。

ただ、「神社にお参りするならひとりで行きなさい」という感覚の方もいらっしゃるのは事実です。その理由は「こころしずかな状態でいられる」ところにあるようです。神社は神域であり、パワースポットです。パワーを受け取るためには心は清々しく、雑念や偏見などなく「からっぽ」になり素直に受け入れられる空間が必要とされるのですね。そんな時に家族の楽しい会話や、過分な思いが邪魔になる場合があります。一人で神社に行くと自分のペースで回れるので、家族と行くのとはまた違った神社の楽しみ方ができます。祝詞を覚えたからあげたいという時、家族を待たせる心配はなく心置きなくあげられますし。

ただ、一人で神社参拝に行く場合には気を点けたいことがあります。

・年末年始など特別の行事ないときは午後6時以降は神社に参拝しない。
・神社で祝詞をあげたい場合、中央から少し外れたところで他の人の参拝の邪魔にならないように。
・気味悪い、気分が悪いとなったら、すぐにその場を離れましょう。
・トイレや休憩所の位置を確認しておきましょう。
・不慣れなかんなびを登拝するような場合は一人での参拝は極力避けましょう。



神社の境内にあるものの意味

では、最も基本となる参拝方法を神社庁HPを参考に見ていきます。神社本庁では、こども向けのページや英語での解説を載せていて、外国人にもこどもにもわかりやすく説明されていますので、ぜひ参考にしたいですね。

鎮守の森(ちんじゅのもり)

神社の多くは森の中に守られて存在します。その森は、村の鎮守である「鎮守の森」と言われます。たとえば明治神宮は都心にありますが、緑豊かな鎮守の森(社叢)に守られているために都会の喧騒をはなれ静謐さを保っているとえます。鎮守の森は何千年と地域の守りとなるので、明治神宮の社叢設計には針葉樹だけではなく落葉樹を配置して森の寿命を延ばす工夫がなされています。

日本の都市には緑が多いと言われるのは鎮守の森が昔から大切にされているおかげです。古代の神様は「山」「岩」をはじめあらゆるものに宿るとされたのです。森は神様そのものであり、大切にされたのです。

森はフィトンチッドという人をリラックスさせる物質を発しています。大きな御神木のそばにたたずみたくなるのは、木とは思えない存在感にやさしく包まれるという体験をすることが多いからではないでしょうか。実際、木に寄り添うだけで、その日の眠りの質がよくなることもあります。鎮守の森を浴びる「神社浴」をおススメします。

鳥居(とりい)

鳥居は神社の玄関ともいえる門の役割があります。白川伯王家と関連のある言霊学では両方の柱は「いさなみ」が司り「あいうえお」の母音と「わいうえを」を、上のケタ部分は「いさなき」が司り「K・M・H・R・N・Y・S・W」の父韻を象徴していると聞きます。日本語50音は、神様にお目にかかるための神聖な登竜門なのですね。

手水舎(てみずしゃ)

鳥居をくぐって最初にあらわれるのは水が流れる手水舎です。身の汚れを落とすために、昔は川などの水場で禊(みそぎ)をしてから参拝しましたが、禊の簡易版として、ひしゃくに汲んだ水で左手、右手、口を軽くすすいで身ぎれいにします。ひしゃくを使用した場合は、最後にひしゃくを立て、手で持った柄の部分もすすぎましょう。

狛犬(こまいぬ)・狼(おおかみ)・狐(きつね)・猿(さる)・随身(ずいじん)・天狗(てんぐ)・烏(からす)・蛇・龍

社殿の左右に石造りの動物がいるときがありますね。主に石造りですが、時折陶器製の狛犬がいたります。大きな神社には楼門と呼ばれる二層式の大きな朱塗りの山門を擁するところもあります。ここの左右に随身がいることもありますね。神田神社や水天宮などには随身がいます。もともと神社社殿も仏教のお寺の影響があると言われていますが、神仏習合していた名残が随身などにはあります。狛犬の狛は高麗とも書かれるわけで、大陸の影響が大きいと言われています。ともあれ、神様をお守りする眷族(けんぞく)が社殿の前にいます。伊勢神宮にはありません。

古代からある、門をまもる神としては「クシマド・イワマド」の神や「アラハバキ」の神などが有名です。

社殿(しゃでん)

神様の御座所である本殿と、参拝者が訪れる拝殿で構成されることもあり、ご神事やご祈祷、時にはお神楽を奉納されることもあります。拝殿には賽銭箱が置かれていることがおおく、お鈴の房が賽銭箱のところまで降りている神社が多くみられます。けれども、そのどちらも日本の総氏神と言われる伊勢神宮にはありません。(お正月には白い布が敷かれ、お賽銭箱のかわりをしています)



お参りのしかた・手順

手水のしかた

1.右手でひしゃくをとり、左手に水をかける。
2.左手にひしゃくを持ち替え、右手に水をかける。
3.左手に、水をうけて、その水で口をすすぎます。
4.もう一度左手を洗います。

二拝二拍手一拝

1.二回深いお辞儀をします。
2.二回手を打ちます。
3.もう一度深いお辞儀をします。

参考:お宮キッズ

なぜ神社に参拝するの?

神社では、神主さんや巫女さんが毎日のご神事を行っており、神様においでいただいています。神様は融通無碍であり常にそこに滞在しているのではなく、ご神事により神籬などの依り代に降りていらっしゃいます。夜に神社に行かない方がいいと言われる理由は、昼間はご神事を行っているけれども、一般的な神社での夜のご神事は極めて少ないからです。ご神事には「降神の儀」というものがありその際、神を降ろすわけですから、ご神事が絶え間ない神社では清浄な空気を保ちやすいといえます。
参拝するのは、神々の御前に出るということですから、神様に謁見する特別な瞬間と言えます。神様の気配のある方へ、祈りをた向けたいのはみな同じです。

お賽銭(おさいせん)の意味

神社本庁のHPによれば、お賽銭が生まれたのはそう古いことではないということです。神様をお祀りするお米や酒、海の幸、山の幸がいつの日かお金に変わり、賽銭と言われるようになったと述べられています。参考:お賽銭について

「賽(さい)」とは、サイコロのサイです。すべては神様におまかせします、という意味がるのですね。
お賽銭は「5円(ご縁)」がいいとかお札がいいとか「1万円」置いてくるという人もいます。それぞれのゲン担ぎの意味合いが強いかもしれませんね。「6」が個人的に縁起のいい数だから「6円」にしている、というのもありでしょう。

お鈴をならす古代解釈

賽銭箱のところに設置されているお鈴を鳴らす意味はあるのでしょうか。神社本庁によれば、以下のような意味があるということです。
”社頭に設けられた鈴は、その清々しい音色で参拝者を敬虔な気持ちにするとともに参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うもの(引用:鈴について
お神楽鈴も同じ意味があるとされています。魔除けや厄除け開運のため、鈴はお守りなどでいただくこともあります。

その、鈴をならす御神徳をおもちの神が、祝詞をつくった神、天児屋命(あめのこやねのみこと)の父興台産命(こことむすびのみこと)です。『ホツマツタヱ』に語られるココトムスビは、ご神事の作法である「かかん のん てん」の重要なお役目にありました。「神かかり、神述べをうけとり、典とする」流れのなかで「かかん」のお役目として神様の言葉をひきだす「鈴なり」といわれました。丸い鈴からほとばしり出てすずしく鳴るようすは、神様が言霊を発するようすそのものです。

かしわではスゴイ物理現象をおこす

神社では二拝のあと、左手と、少し下にずらした右手を合わせて二回かしわでを打つ場面が多くみられます。左右の手をずらす意味は、左手は「神様」右手は「自分」とうことで少しへりくだるためという仏教的な「合掌」の意味合いで語られる場合もあります。が、合掌のスタイルそのものよりも、打つことに意味があります。

両手を打つことにより、スカラー波(重力波)が生じるという研究があります。スカラー波が生じることでゼロ磁場の”道”が生まれます。神道の言葉で言えば鎮魂された場が、拍手をした瞬間に一瞬うまれるのです。場と自分自身が鎮魂された状態で「願い」を思うことが、その願いが叶うか否かを決めるのです。スパーンと良い音の柏手を打つことで、神様をお慰めし、自分自身を鎮魂状態に導き、場を清めます。かしわでにはそのようなはたらきがあります。

ですから、より良い音を均すためにも左右の手のひらを少しずらすことは理にかなっているのです。ちょっと気持ち悪いな、空気がよどんでいるなという場所に来たら拍手をして追い払ったり、悪いことばかり考えてしまうようなときに、パンパンパンと拍手をすることはとてもいいことなのですね。

おみくじの意味

神社に行ったら、かならずおみくじを引くという人はいるでしょう。自分の運命がどうなっているのか、簡単な運試しとしておみくじは多くの人に引かれています。おみくじの中身は神社によっても異なります。古事記の内容が番号ごとに割り振られているものや、明治神宮は明治天皇と皇后ご夫妻のお歌がしたためられています。いずれにしてもその時々に自分に必要な神様からのメッセージが書かれているものです。財布などに入れて時折みて生き方に役立てたいですね。

2019年は元号が「平成」から「令和」に変わりました。その際に新天皇に就かれてはじめておこなわれる新嘗祭である大嘗祭に用いられるお米の産地をを占うために「亀卜(きぼく)」という亀の甲羅を使った占いが現在でも行われます。世の中に現れることの中に神意をくみ取る一つの手法なのでしょう。おみくじもそうした神意を一般人がうかがうための簡易な方法だと言えます。

絵馬の意味

神社で「祈願」を受けたことは一度や二度ならずあることでしょう。「合格祈願」「家内安全祈願」「交通安全祈願」「商売繁盛祈願」など、おおざっぱなくくりはあるにせよ、個人的な「〇〇大学に合格」とか「~までに結婚する」とか詳しい内容については心で思うしかないのですが、絵馬(えま)には、自分の願い事だけでなく感謝の思いや様々なことを書き入れることができます。書くことで成就する確率はグンと上がると言われる理由は、思いはその時々でどんどん流れるけれども、いったん書いたことは固定するためです。だから、「ここぞ」という時は絵馬の奉納をするのはいいことです。

でもなぜ馬なのでしょう。
それは、お礼参りに馬の奉納をする習慣があったからだと言われています。ということは、基本的には「ありがとうございます」を神様に伝えるモノなのでしょうね。



破魔矢(はまや)の意味

破魔矢とはその名の通り「魔を打ち破る矢」のことで、お正月にその年の魔除け、結婚式、成人式、七五三などの年祝いにも神社のご祈祷の際に授与されたり、男の赤ちゃんが生まれた際の初正月、初節句などにも贈ったり、いただいたする習慣があるものです。

「弓矢」というものは神話の時代から登場します。「カゴ弓(今の破魔弓)」と「ハハ矢(今の破魔矢)」はセットで、ハタレや魔を打ち破る際に使用されたようです。

・アマテルカミがハタレ討伐の際、タケミカヅチとフツヌシに「カゴ弓・ハハ矢」を授けた
・カシマダチ(国譲り)の際の使者であるアメワカヒコに、7代高御産神から授かった
・宮入の際、はたた神(うつろゐ)が垣を破ると、ハハ矢を射てとめた。
参考:ホツマツタヱ「ハハヤ」の解釈

御朱印をいただく手順

御朱印はその名の通り、神社独自の「朱い」印です。参拝した記念に神社の名と日付を書いていただくことも多いのですが、近年では御朱印を収集することを趣味とする「御朱印ガール」など登場しています。若い女性に人気となった理由は御朱印が「かわいい」「美しい」ことがあげられます。文字の美しさだけではなく、絵柄がかわいい、一枚一枚心を込めて描かれる絵柄が人気を呼ぶ神社もありますし、特別な日だけ頒布するプレミアムな御朱印を発行する神社も増えてきました。そういう日は2時間待ちなど長い行列が社務所の前にできるほどです。

もともとは四国八十八カ所巡りなどで、写経を奉納したしるしとしていただくもので、御朱印を集めたノートを「納経帳」と呼んでいました。日本に仏教が入ってきて神仏習合する間に、参拝することに価値があると、神社でも御朱印を発行するようになったと言われています。もともとは修行の一つの証として、その人が亡くなった際には棺に入れられました。そのような経緯から、趣味としての御朱印集めには少しばかり気を点けたいこともあります。

■御朱印をいただく手順
1.最初に神社に参拝します。
2.社務所など御朱印の申込所で玉串料を添えて申し込む。御朱印帳がない場合は、その旨を伝えます。御朱印は神社に参拝をした記念のようなものですから、参拝してからいただきます。参拝されなかった人の御朱印帳を預かってきた場合は、念のために社務所の方に尋ねましょう。(基本的にはあまり意味がないかと思いますが。)
3.御朱印ができるまで待ち、順番が来たら受け取って帰ります。システムは神社によって多少の違いはあります。受付の際に手順をよく聞いてスムーズに行動しましょう。

ホントに危険で怖い御朱印で嫌な思いをしないため”はじめての”御朱印のいただき方

神社にある”なわ”の意味

神社でよく見かけるモノとして「縄(なわ)」があります。鳥居の下、御神木の周り、社殿などしめ縄と言われる縄ばりがしつらえてあり、白いギザギザの紙垂(しで)を垂らしてあります。し め縄は悪い物や邪気が侵入しない様、仏教でいう「結界」の作用があります。歴史は古く、天照大御神が岩戸に籠られた天岩戸開きの時代から登場します。

神社でおこなわれるご祈祷が効く理由

神社で七五三や家内安全などのご祈祷を受けたことが一度はあるかと思います。その際に神主さんが読み上げる「祝詞(のりと)」のなかでも「中臣祝詞」といわれるものは、神様の言葉の顕現者である興台産命(こことむすびのみこと)の子である天児屋命(あめのこやねのみこと)によるものだとされています。祝詞それ自体が神様から降ろされた言葉であり、清め祓いによく効くということが検証されています。祝詞に力があるのですね。

祝詞の唱え方は、朗々と歌い上げるような気持ちの良い節をつけた方がいいという方もありますが、白川学館では、人間感情をいれない、できるだけ平坦な唱え方が良く、まだ初心者の場合は、言葉に宿る一定の周波数を発する最たるものであるボーカロイドを聞くことで祓いを行うことを推奨しています。

祝詞をはじめとする、一連の所作の中に神様と接触するための長年の伝統が詰まっているのが、神社のご祈祷だと言えます。

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