広い範囲で大雪になる見込みの時、暴風波浪警報発令の時、災害時には不要不急の外出はしないようにと注意を促されます。
お日さまが出ない一日、そして家にこもる一日でも、家族がくつろげるようなリビングを作りたいですね。
家に来客が多い家には応接室があります。
狭い住居とお客さんが減少している今ではリビングがその役割を担っています。
リビングを来客メインで考えるか、家族メインで考えるか、あなたはどちらでしょう?
リビングが狭くて圧迫感があるので改善したいです
”4年前に家を建てました。
フルオープンのアイランドキッチンが意外と大きくてダイニングが狭くなってしまいました。そのため、リビングにダイニングテーブルを置くことになり、ソファをおくことが出来なくなってしまいました。ですから、リビングでテレビを見る時もダイニングテーブルにクッションを置いてすごしています。
友達の家に行った時にどっしりとしたソファがあると、やっぱり居心地いいな、と思います。人が遊びにきた時にも落ち着いてもらえないのでソファを置きたいな思うようになりました。
そこで、ソファとカフェテーブルをおいて、ダイニングテーブルをやめてしまおうかと思います。居間が狭い場合、他にどうやってソファとか置くようにできますか?”
アイランドキッチンは結構場所をとるものです。新築する時にアイランドキッチンは図面に落とし込まれていると思いますが、置く予定のダイニングテーブルや椅子がどこまで出るか、ソファーの配置、テレビラックの置き場など、を書き込んでおかないとこういうことが起きます。
描いてあっても、実際に置くものの方が大きければ、当然空間は狭くなりますが。
アイランドキッチンを選択するケースとしては、家族でお料理をするなど複数の人がキッチンに入るため、またスタイリッシュなので生活感を見せないようにきれいに使う習慣ができるため、リビングとキッチンは一体化させるためなどが大きな理由です。
相談者の場合は、お友達をリビングに呼びにぎやかに使いたい方なのだろうとお見受けします。その意味では、座る人の数を選ばない、また狭い部屋でも広く使う事の出来る、床面を座面にするジャパニーズスタイルが良いかと思われます。
他にもどのような方法があるか考えていきます。
アイランドキッチンとダイニングテーブルとソファを狭い部屋でも置きたい
アイランドキッチンと、ダイニングテーブルと、ソファとを制限のある部屋に配置する、という前にもう一度ご自身のライフスタイルについて確認してみましょう。
アイランドキッチンが最も生かせるのは、多くの人がリビングにいる状況があることです。ホームパーティやちょっとしたお茶の集まりなどを割と頻繁に行う家庭には便利なツールです。そのライフスタイルをベースにリビング設計をしていくという方向性を決めます。
その上で、どのような方法があるかを順に見ていきましょう。
狭さを感じさせない家具レイアウトの方法
アイランドキッチンでキッチンとリビングが一体化しているお部屋ですから、基本はキッチンに立っている人と、集まっている人の目線は同じレベルが好ましいです。
ですが、狭いリビングの場合は、家具を低めにすることで空間のゆとりを感じさせる工夫をします。低いソファ、低い目線で過ごすということです。
ですから、相談者のようにソファを置いてダイニングとして使うのはいい考えです。
ただ、カフェテーブルでは小さくてお料理が乗りません。お客様が珈琲を飲むには良くても毎日の食事には不向きです。毎日のことなので、ストレスがかかるシステムは良くないです。
カフェテーブルでも形が変えられ、小さくても大きくしても使えるものを選択するといいでしょう。オシャレなものも出ています。
大きなソファーは部屋の中央ではなく壁面に沿って置くことで、中央のスペースを広く取ります。
床にモノを置かないことで広くみせる
床面を広く見せるには、床をふさぐものを置かないことです。ラグもその一つです。
座面生活のため、ラグは欠かせないという場合は、床面と同色のものにしましょう。
モノが散らからないよう、モノの収納場所をキチンと決めておき、整理整頓された部屋でシンプルな見栄えにすることで部屋を広く見せることができます。
リビングの収納は重要です。機能的で美しい”見せる壁面収納”をつくりましょう。向こうの壁がすこし覗く透け感を演出する収納壁をつくるとお部屋を広く見せます。
部屋を広く見せる内装の工夫
狭いお店などには、圧迫感を出さないためによく使う方法が、鏡を貼るというものです。洗面所だけでなく、リビングにカガミを貼ることで部屋を広く見せることができます。鏡でなく、遠景を描いた絵画なども部屋を広く見せます。
インテリアはとても大切です。部屋を広く見せるには、床や壁、家具などにも明るめの色を使用します。
床→壁→天井という順に色が明るくなるグラデーションを付けることもオシャレに空間を広く見せる手法です。
家族の食育とお部屋のビジュアルを共存させる
「お行儀やマナーを教えるのも食卓だ」と考えるならば、食事をする時のジャパニーズスタイルには基本的に正座になります。
正式な場でも通用する基本スタイルを教える場として、食卓を機能させることはなおざりになりがちですが、毎日の習慣がその家の文化をつくるのも事実です。お箸の持ち方、お膳の並べ方、食事の仕方は、育った家の品格が図らずも出てしまうのですね。
でも、食事の時に正座は無理、となったらやはりダイニングテーブルで姿勢よく食事をとる方がいいかもしれません。
その場合は、アイランドキッチンの機能を縮小しましょう。つまり、片方にダイニングテーブルをくっつけてペニンシュラタイプとして使用する。
もしくはカウンター式のダイニングテーブルとして、アイランドキッチンと同程度の高さのカウンターをくっつけて使用するという方法です。
そうすると、リビングの空間は広くとれ、食事スペースとくつろぎスペースの分離ができます。
アイランドキッチンとダイニングテーブルとソファーを置きたいリフォームの相場
広さを変えられるテーブル:カッシーナペテロ約27万円
壁面収納:約10万円~約90万円
床張り替え:約24万円~
クロス張替え:約12万円~
天井張り替え:約13万円~
カウンターテーブル:約2万円~
失敗を招く、見栄っぱりリフォーム
今回のような失敗は、空間を把握していないことによって起こります。失敗しないためにまずは平面的にサイズを落とし込んで、配置を考えてみるところからはじめてみましょう。同じぐらいの広さのリビングダイニングを持っているお宅を見せてもらったりして研究することも大切です。
その時にはテーブルやソファーの大きさと形についてもチェックします。見え方でお部屋の圧迫感はずいぶんと変化します。
そしてこの場合、もう一つに失敗を犯しています。つまり、アイランドキッチンにこだわりすぎたということです。
お友達を呼んで愉しむことを優先するのか、毎日の暮らしを優先するかというところで、着地点を見いださないままに今の状況が起こってしまったのです。
リビングのボリュームの中で、いかに希望のライフスタイルを実現できるかはひとえに「工夫」次第です。
こだわる部分には十分に時間をかけて練りたいですね。
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