蔵王山火山活動歴、樹氷、蔵王山神社

蔵王山お釜 神社



”樹氷”という名を、一度は聞いたことあるとおもいます。
蔵王で見られる美しい冬の風物詩ですが、その蔵王で噴煙が上がったそうです。

蔵王山で火山性微動

2018年1月28日と30日にかけて、山形県、蔵王山で火山性微動が観測されました。
頂上南側がわずかに隆起し、地殻変動を起こしているもようです。火口湖である御釜周辺の馬の瀬カルデラ付近で噴気やがず噴出などが続いてるということで、気象庁は警戒レベル1としながら「活火山であるという事を留意」し引き続き注意が必要だとしています。

つい、24日にはフィリピンのマヨン山でも警戒レベル4の噴火、同日、蔵王山から約300㎞南の草津本白根山で噴火が起き、死者1名を出したばかりです。
噴火や地殻変動が起きる確率は去年の3倍だと言われる今年、どんな変化にも注意をはらっておきたいです。

日本は火山の多い国であり山の神様とのご縁は深いわけですが、火山は高すぎて大きすぎて近寄れず、トレッキングなどもしない一般人にとっては遠すぎてあまりよく知らないのが普通です。

なので、蔵王についていろいろ調べてみました。



蔵王山の火山活動歴

活火山とは、過去1万年以内に噴火した火山の事だそうです。2017年時点で、日本には111のそうした活火山があるとされています。
蔵王山に関しては、2013年1月に火山性微動を初めて観測。年内に14回の微動が発生した他、低周波地震を含む地震回数も増加。1995年熊野岳北西10㎞のところで地震多発。1992年、1990年、1984年に地震多発、1972年、1971年に鳴動、1966年新温泉、1962年鳴動、地震、噴気活発、1895年明治28年御釜沸騰し、川魚被害、火砕物降下、火砕サージ、爆発、降灰。

噴火自体は、ここ130年ぐらい起きていないません。しかし、それまでは10年~30年おきぐらいに噴火が起きています。そして必ず五色岳(御釜)で噴火しています。記録の初めは773年のことで、その時だけは苅田岳であったかもしれないということです。

冬の蔵王、スノーモンスター樹氷があらわる

1月~3月、東北地方の八甲田山、八幡平、蔵王連峰、吾妻山という亜高山地帯にのみ見られる世界でも珍しい樹氷があらわれます。
樹氷は、アオモリトドマツのような常緑針葉樹に、氷と雪が重ね重ねくっついて、氷雪がモンスターのような形状に大きく育ったものです。

地蔵岳などのアオモリトドマツの群生に一定方向で氷雪が着氷します。木は、3m以上の積雪では埋まってします。
2~3mの積雪と、一定の風向きと雪と氷とアオモリトドマツがつくる芸術作品です。

樹氷がみごろの時期

樹氷ができる時期/12月下旬~3月上旬
みごろ/1月下旬~3月上旬
ライトアップ/年末年始、1月週末、2月(全期52日間)

樹氷ウォッチング、4地点

1.蔵王ロープウェイ山頂線の車窓から見る
8人乗り循環式ゴンドラの車窓から樹氷の群像がみえます。

2.山頂駅前鑑賞エリア
目の前で迫力の樹氷が見られます。安全ロープの中から干渉しましょう。

3.山頂駅展望台
オープンデッキの展望台から360度樹氷が見られます。山々の遠景も醍醐味の一つです。※悪天候の場合は閉鎖されます

4.山頂駅レストラン
あたたかい室内から美味しい料理をいただきながら絶景を楽しめます。

樹氷と他の楽しみ

■ザンゲ坂・樹氷原コースのロングダウンヒルコース

スキーは蔵王の起きな楽しみの一つです。

■新型雪上車「ナイトクルーザー号」でライトアップされた樹氷原をクルージング

ナイトクルーズには予約が必要です

■蔵王開運回遊

「蔵王三大神(蔵王地蔵尊、蔵王大黒天、蔵王大権現)」のパワーと、パワーストーン「TS-STONE(トニー・ザイラー顕彰碑)」のパワーをいただき開運!

■蔵王、幸せ広がれプロジェクト

樹氷原エリア/蔵王ロープウェイは、プロポーズにふさわしいロマンチックな『恋人の聖地サテライト』があります。
山頂駅展望台にあるハートロックフェンスで愛むすびを。

■樹氷+温泉

標高900mにある高地のいで湯です。
開湯伝承1900年という古くからある源泉かけ流し100%天然温泉。
樹氷観賞で冷えた体を温める、全国有数の強酸性硫黄泉の雪見風呂で心もリフレッシュしましょう。

ロープウェイなど料金・営業時間

ロープウェイ関連

地蔵山頂駅まで/往復大人2,600円(1,300円)片道1,500円(800円)※大人中学生以上
樹氷高原駅まで/往復大人1,500円(800円)片道800円(400円)

夏山リフト/大人420円(260円)片道260円(160円)

荷物料金・手回り品(膝に置けないモノ)料金/1区間300円(200円)

営業時間/山麓線:8:30~17:00(変更有) 山頂線:8:45〜16:45(変更有)

樹氷ナイトクルージング

開催日時/2017/12/23(土)〜2018/3/4(日)
営業時間/17:00〜21:00(上りは最終19:50まで)
往復乗車料金/おとな 2,600円 こども 1,300円 団体割引:15名様以上のご利用で1割引き
お問い合わせ/蔵王ロープウェイ
〒990-2301山形市蔵王温泉229-3(蔵王山麓駅)
TEL.023-694-9518 FAX.023-694-9143

『樹氷幻想回廊』ツアー

開催日時/2017/12/23(土)〜2018/3/4(日)
営業時間/17:00〜21:00(最終20:00まで)
出発時間/蔵王山麓駅発/17:00、18:00、19:00、20:00※出発15分前集合
往復乗車料金/おとな 3.800円 こども 3.100円《山麓線往復(2区間券)》+《雪上車》
お問い合わせ/蔵王ロープウェイ
〒990-2301山形市蔵王温泉229-3(蔵王山麓駅)
TEL.023-694-9518 FAX.023-694-9143

ナイトクルーザーご利用者注意事項
※気象条件によって樹氷がご覧いただけない場合があります。
※事前予約が必要です。ご予約は、ご利用日の7日前より受付いたします。
※悪天候の場合は中止することがあります。
※運行確認はお問い合わせください。

蔵王山に鎮座する神社

蔵王連峰の主峰、熊野岳に神社があります。蔵王山神社(ざおうさんじんじゃ)です。
ご祭神はスサノオノミコト。
瀧山神社、酢川温泉神社と当社で三社で一つのみやとする三社一宮とします。

この三社一宮。熊野本宮大社、熊野新宮大社、熊野那智大社の、熊野三山が有名です。
当社は山の名からも伺えるように、熊野大神と関係していました。
蔵王山の山形県側には708年に蔵王山神社の前身である熊野神社が創建されたといいます。

その18年前に、宮城県側では役行者(えんのぎょうじゃ)が金峰山寺から金剛蔵王大権現をを勧請し修験道の修行場となったといいます。それで、奥羽山脈の当地を、修行者たちは蔵王山と呼んだのだそうです。

つまり、蔵王の名のルーツは紀伊半島にあったのですね。



蔵王山神社ご祭神スサノオノミコト

スサノオノミコトは、イサナキ・イサナミの第4子として熊野の地で誕生しました。
両親のイサナキ・イサナミは第一子を筑波山で産みましたが、二人とも厄年に生まれた女の子であり、一度捨てて拾うという仕来りにより、親元を離れて育てられました。

少年期のスサノオノミコト

二人目に生まれたのがアマテルカミです。アマテルカミは早くからその資質をあらわし、嗣子として大切に育てられました。
三人目に生まれたのはツキヨミでした。最後に熊野で生まれたのがスサノオでした。

生まれたときから、疳の虫の強い子どもだったらしく、成長しても暴れては民に迷惑をかけて育ちました。
そのことに「自分のせい」だとして気に病むイサナミは、祈りのために宮を建てたのです。それが熊野本宮の起こりだと考えられます。

スサノオは非行に走り、出した火がどんどん燃えあがってしまいます。イサナミはカグツチに祷り向かい火で、火を消し止めようとします。
しかし、結果としては自分の出した火に巻かれて死に至ってしまったのです。

スサノオは母親を自分のせいで亡くしてからも、暴れる心を押さえられませんでした。宮を持つこともなく、タカマを追放されてから放浪し、その途中でイナダヒメと出会い、八岐大蛇を退治してからタカマに復帰し出雲の国を開くのです。その時に氷川神と名づけられました。

スサノオノミコトは、氷川神とも牛頭天王とも熊野神と呼ばれることもありますが、少年期の若御子時代をすごした場所が熊野の地だったのです。

蔵王山神社

708年に創建されてから、白山権現が勧請され山岳修験の拠点となってのちに、834年以降酢川温泉神社ができ、851年に龍山が開山され、三社一宮となりました。龍山には300の宿坊ができ、修験者の大拠点となりました。

蔵王山神社
ご祭神/須佐之男命(すさのおのみこと)
創建/708年
住所/山形県山形県山形市大字上宝沢2762-1

酢川温泉神社
ご祭神/大国主命、少彦名命、須佐之男命(すさのおのみこと)軻遇突智神(かぐつちのかみ)
創建/834年~847年
住所/ 山形県山形市蔵王温泉811−6

龍山神社
ご祭神/不明
創建/851年
住所/山形県山形市神尾

トップ画像出展元:ai336さんによる写真ACからの写真

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