「龍神さまが土地に宿っている」
実家にいる頃そういわれてから、龍神を意識し始めました。火事の時に龍神を召喚して雨をふらせて火を消したという経験をされた方の話を直接聞いたこともあります。日本の国土の形自体が龍に例えられることもあるほど、日本と龍神とは深い関係があるようです。龍神とはどのような存在なのでしょうか。人間にとって良いモノなのでしょうか。それとも害をなすモノなのでしょうか?
龍神・大蛇伝説(りゅうじんでんせつ)龍神のお祭り
日本には本当にたくさんの龍神伝説や龍神のお祭りがあります。
各地の龍神・大蛇伝説
【神奈川】江の島の五頭龍伝説
昔、鎌倉の深沢の沼に五つの頭を持つ龍がいて山崩れや洪水を起こし田畑を荒らす、火の雨を降らす、こどもを食うなど悪行を重ねていました。欽明天皇のころ、天女が舞い降り出現した島が江の島です。天女は自分に恋心を抱く五頭龍を諭して悪行をやめさせました。この五頭龍をお祀りするのが龍口明神社(鎌倉市腰越)です。天女をめとって心を入れ替えた五頭龍は、日照りの年には雨を降らせ、台風を押し戻し、津波が来たら防波堤となりそのたびに体力が衰えました。最期には海を離れ、山に姿を変えました。これが現在の藤沢市龍口山ということです。出展元:マンガで見る五頭龍伝説
【秋田】龍神の祟りで生まれた子・久内(くない)
秋田県の北部鹿角に9代目久内・八郎太郎は暮らしておりました。身の丈6尺あまりの大男でしたが、心優しい若者でありました。仲間3人と共に「マダ」という木の皮をはぐために十和田の山に入っていきました。山に入って数日の事、炊事当番の八郎太郎は沢に降りて水を汲みイワナをとらえて焼き、水を飲み干すと本来の欲望に目覚めてしまったのでしょうか。その本性を現し、龍の姿に変わっていました。驚いた仲間と別れて十和田湖に棲みついたということです。出展元:八郎太郎伝説
【青森】十和田湖の青龍と八つ頭の龍神八郎太郎
十和田湖(とわだこ)近くに棲みついていた秋田生まれのマタギ八郎太郎は、あるとき龍である我が身を知り十和田湖に棲みつきました。ところへ、熊野神から鉄の草履(ぞうり)を授かり、当地をご神託の地として住処としようとした南祖坊がやってきたのです。そこで八つの頭を持つ龍へと変化した八郎と青龍・南祖坊の間でなわばり戦いが起きてしまいました。七日七晩の戦いに勝利したのは南祖坊で、八郎太郎は命からがら十和田湖から逃げ去ったのだそうです。それから十和田湖には青龍が棲むようになりました。出展元:八郎太郎伝説
【秋田】田沢湖に住む龍女辰子
仙北市の神成沢というところに辰子という美しい娘がおりました。辰子が永遠の美しさを得る方法はないかと観音様に願をかけていると、大蔵観音の観音様が現れ辰子に田沢湖のそばの泉をのむと良いと教えられた辰子は泉を探し求め、発見し飲むと龍に姿を変えたということです。ある日、八郎が訪れニワトリが鳴くと同時にできた八郎潟に住む八郎太郎は、美しい辰子の噂を聞きつけ、田沢湖にやってきて夫婦になったという。その時から田沢湖は一段と深くなり、日本一の深さを誇るようになったということです。出展元:八郎太郎伝説
【長野・北海道】『ホツマツタヱ』に語られる戸隠神社の九頭竜社、阿寒湖の白龍神社
「天手力雄命が奉斎される以前に地主神として奉斎され、心願成就の御神徳高く特別なる信仰を集め、また古来より水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神として尊信されています。」出展元:戸隠神社
『ホツマツタヱ』では「モチコは、九頭の大蛇となり妹ハヤコの長女の子シマツウシが祀る社(善知鳥神社)に現れた。シマツウシはこれを切り振りかかり越国まで追ったが、オロチは洞穴を掘りぬけ信濃に出た。驚き戻った戸隠神は大蛇が恐れを抱いているその理由を問うた。セオリツヒメを恨み恨んで幾星霜、蝦夷白竜(しらたつ)の嶽に、恨み晴らす日を待ったがそのセオリツヒメは亡くなってしまった。恨んでもむなしいことよ。戸隠神曰く、モチコ姫はいまこそ長年の恨みを解いて、我が御饌を食み下に暮らせよ。素直であれば罪消えて、また人として生まれることもできようぞと。」参考:ホツマツタヱ解読ガイド
箱根神社や千葉神社にも九頭竜の有名な伝説があります。
【千葉】印旛沼の龍のお話(世話になった旱魃に苦しむ村人のために、大龍王の禁忌を破って雨を降らせて三つに切断され死んだ龍)と類似している伝説が【愛知】真清田神社に残ります。
【奈良】平城京二条大路木簡に登場する九頭の大蛇
奈良の南山に住む九頭一尾の大蛇(おろち)に疫病の原因となる鬼を食べて退治してもらったという。出展元:九頭竜伝承
※奈良には石上神宮の神域ともされる地域にたくさんの九頭神社があり、祈雨の神としてタケミナカタノカミが鎮座されています。葛とも国栖などの漢字があてられることもあるようです。水雷神の八剣神
【奈良】『石上振神略抄』伝 ヤマタノオロチと水雷神
「夜都留伎(やつるぎ)の神はヤマタノオロチの変身であり、そのご神体は八つの比礼(ひれ)がある小刀子(ことうす)である。そのため八剣の神という。神代の昔、出雲のヤマタノオロチは胴体は一つで頭は八つあった。スサノオが剣を抜いて八段に切断したところ、八つの身に八つの頭がとりつき、小蛇となって天に昇り水雷神となり、叢雲の神剣となって、布留川上流の日の谷に降臨して鎮まったのが当社の八剣神だと伝える。」出展元
【島根】『古事記』『日本書紀』に登場するヤマタノオロチ
出雲国のヒカワの上流にやってきたスサノオは、美しい姫を間にして悲しむ夫婦と出会う。夫婦によれば、コシの国からやってきた八つの頭と八つの尾をもつ「八岐大蛇」に8人の娘の内7人までが食べられたという。今年もヤマタノオロチがやってくる時期になり、最後の娘イナダヒメを食われてしまうという。成功した折にはイナダヒメを妻に迎える約束を取り付け、スサノオは一計を案じヤマタノオロチを退治した。つたに切ったオから剣がでてきた。ヤマタノオロチがやってくると、常に雲が群れていたことからこの剣は「叢雲剣」といわれた。
龍神・蛇神のお祭り
【福岡】おおむた「大蛇山」まつり
大牟田市最大のイベントとして毎年7月海の日前後から8月にかけて開催される、江戸時代からの「大蛇山祇園祭」と「炭都まつり」「港まつり」が1961年に統合した大々的なお祭り。
大蛇山祇園六山が登場し、「三池本町祇園宮(みいけほんまちぎおんぐう)」は豪華絢爛、「三池藩大蛇間山三池新町彌釼神社(みいけはんだいじゃまやみいけしんまちやつるぎじんじゃ)」はメスの大蛇で三角牙と頭の一つコブが特徴、「本宮彌釼神社(ほんぐうやつるぎじんじゃ)」大蛇山の本家、「大牟田神社第二区祇園(おおむたじんじゃだいにくぎおん)」は大蛇の口に宝珠を加えている、「三区八劔神社(さんくやつるぎじんじゃ)」鮮やかな色遣いで人気が高い、「諏訪神社(すわじんじゃ)」荒々しい男大蛇として2日間練り歩きます。
※クーデターを企て宇佐に蟄居となったハヤコ姫はすぐにそこを脱出したということです。大牟田の伝わる大蛇伝説は、もしや後に八岐大蛇と変化するハヤコ大蛇なのかも。神社の名も「八剱神社」ですから。
【長崎】おくんち
長崎くんちは、長崎の氏神である諏訪神社の秋祭りです。町ごとに「本踊り」「川船」「獅子踊り」「オランダ船」「龍踊(じゃおどり)」など異国情緒豊かに繰り広げられます。
【長野】御代田龍神祭り
「真楽寺」大沼の池に伝わるお祭りで、全長45mもの龍と、30mの舞姫が龍神太鼓にあわせて勇壮に舞いおどります。モチーフは諏訪地方の地主神で地底をさまよううち蛇・龍体となって諏訪の神となったとされる甲賀三郎の物語をモチーフにしていると言います。
龍蛇神の働き
お祭りはその土地に残る言い伝えや民話などをもとに行われることが多いようです。このようにみていると、日本の沼という沼や池、湖、海などほとんどの水辺には必ず龍神・蛇神の伝説がみられるのかと思うほどです。中国でも「龍脈(りゅうみゃく)」という言葉があります。勢いの集まる場所を「龍穴(りゅうけつ)」といって、権力者が争ってその土地に拠点を設けました。大地の勢いをしめす地政学として風水を大事にする文化がそこにあります。龍とは「山脈」「川の流れ」「滝」「嵐」「しけ」「時流」「気流」「ジェット」など、勢いの良いさまを示すものに宿ったり、また勢いそのものをつくる働きのことを言うようです。
龍神の伝説などを紐解くと、「毒竜」や「八岐大蛇」などのように初めは悪い存在として登場しています。ちなみに「おろち」とは大蛇と書くわけですが、「龍」と「蛇」は民話や伝承などではおなじ仲間として認識されています。まとめれば「水の神」としての自然霊なのです。水はあるときは氾濫し、田や家を押し流す災害として現れることがあります。だから、初めは人間にとって悪と映るのかもしれません。伝承でよくある話は「修行を極めた僧侶が調伏し、良い龍として生まれ変わった」というものです。「龍」に関しては、インド→中国とわたり、日本へはいってきた外来の宗教である仏教の影響を受けていることがよくわかります。
では、もともと日本には「龍」の概念はなかったかというとそうでもないようです。
日本の龍神は「たつ」という
天地創造の物語が『ホツマツタヱ』に書かれています。それによれば、
・もやもやしていたところが、陰陽(天地)に分かれ始めた
・陽の空(うつほ)から風が生まれ、風は火とわかれた
・陰の大地は土・水となった
・空とまじわって濁った土は石となり、清らかなものは玉となった
・トシノリタマメ(歳徳神)がゐくら(五座)を生んだ。※ゐくら(五座)は中国に渡り五行思想として結実した?
・ゐくら(五座)むわたから人の暮らしを守るヤマサカミがうまれた
・ヤマサカミ(うつろゐ(空)、しなとべ(風)、かぐつち(火)、みつはめ(水)、はにやす(土)、おおとし(五穀豊穣)、すへやまづみ(土止め)、たつため(鎮火・鎮浪)
参考:ホツマツタヱ解読ガイド ※は筆者の解釈
ヤマサカミは戦前まで多くの家に祀られ、今でも田舎の古民家にはかまどなどにお札などが貼られているかもしれません。ヤマサカミのなかの1柱である「たつため」が「龍神」に当たります。「みつはめ」が水の神ですね。ホツマツタヱのなかには、「たつとなって、守る」話がいくつか出てきます。
【このしろ池のタツ】富士山の頂上近くにある池に棲むタツ
「たった一夜のちぎりで授かった子は別の男の子だ」との讒言を姉イワナガヒメはニニキネの耳に入れ、それに惑わされたニニキネは妻アシツヒメ(のちのコノハナサクヤヒメ)を遠ざけます。しかし疑いを晴らすため、出口のない室屋に三人の子と共に籠って火を放ち、「徒種(あだたね)ならば滅びん」と、燃え盛る室屋から三人の子とともに這い出ようとしました。そこへ、富士山の峰にいるタツが水を吐きかけて御子の出口を確保したので、母子ともに無事救出されました。
【豊玉姫(とよたまひめ)】神武天皇の祖母は別格の龍神だった
九州で将来皇(すめらぎ)となる皇子ホホデミ(山幸彦)と出会い、結婚してしばらく暮らしていたが、いよいよ皇位を継承することになり夫は早船で先に都に帰り、妻のトヨタマヒメは臨月のため、ゆっくりとした船で後から向かった。しかしその船が途中で座礁し、トヨタマヒメもお供の弟タケズミも海の中に投げ出された。しかし、子を思うゆえ心を強く持って龍(たつ)や蛟(みつち)の助けを得てなんとか浜にたどり着いた。かくして頼んでおいた産屋の屋根がかかる前に出産となった。産後75日は妊婦が休めるよう産婆の神カツテ神から「夫が産屋に来てはならないと昔から決まっている」と言われたにもかかわらず、産屋を訪ね妻のあらわな姿をのぞき見てしまった。本性を見られて恥じ入ったトヨタマヒメは、二度と宮へは上がれぬと貴船のミツハメノ宮に隠れた。トヨタマヒメが宮へ戻るよう、舅のニニキネが言うには「タツノコは海に千年棲んで”たつた”を知る。そして千年山に棲み”たつふる”と、その後里に千年棲んで”つくは”なる。「海・山・里」の三域を悟ったのちに君(すめらぎ)となる。あなたは強い心で海の術を知り、宮に立って腕を振るえば山を知り、そしてゐせの道を歩むならば、これ三域知る人となり「龍君(たつきみ)」となる。龍君とは、長い身を持つ水神でウロコを持つ。たつは三つの域を制して君となる。」
※貴船神社御祭神の高龗神(たかおかみのかみ)は、トヨタマヒメである「龍君」なのでしょう。トヨタメヒメは海神の娘なのです。龍神は、3千年の修行の後、地上を統べることもできる「龍君」ということです。悪をなす龍神とは別格です。
【弟橘姫(おとたちばなひめ)】日本武尊(やまとたけるのみこと)を時化から救った妻
日本武尊の東征には『古事記』などにも様々なエピソードが語られていますし、関東東北の数多くの神社を創建して歩いた痕跡が残されています。ヤマトタケルが諮られて火の海が迫る中、太刀を御柱と見立てて行う「火水の清祓い」によって富士山にあるこのしろ池のタツタの神が現れて雨を降らせて火を消したということもありました。その中でも弟橘姫の物語は有名です。
大磯から上総に渡る途中ヤマトタケルの船が暴風雨に前進を阻まれたときのこと。弟橘姫は「我が君はヤマトに逸を立てようとなさっている。私は君のため、龍となって海に入る」というが早いか身をひるがえして海に消えたのです。その後、海は凪いで無事にわたることができました。
※オトタチバナヒメの亡骸は探しても探しても見つからなかったそうです。今でも日本の海にその姿があるのかもしれません。
調伏された悪しき龍は、まだまだそこから3千年の修業が必要なようです。海を知り、峰に棲み、里で人の役に立つとやがて龍君として大地の世界を統べるのです。ここに見える「たつ」や「たつため」「みつち」といったものでもわかるように性別や棲む場所の違いがあるようです。龍神の種類を調べてみましょう。
龍蛇神の種類
海神(かいじん、わだつみのかみ)
■八大竜王(はちだいりゅうおう)
天龍八部衆(てんりゅうはちぶしゅう)といわれる仏法を護持する龍族の八龍王。古代インドでは半身半蛇のすがたで「ナーガ」と呼ばれました。日本では豊玉彦(とよたまひこ)として習合しています。住吉大神が祀る神の系譜でありわだつみの神です。海を統べる龍神とみられます。
■高龗神(たかおかみのかみ)
ニニキネがトヨタマヒメに対し「たつきみ」の話をし、たつきみへの道を歩み始めたトヨタマヒメの孫が初代天皇として立つことになりました。それから高龗神と呼ばれるようになったのでしょうか。福井県の九頭竜川は、以前は黒龍川という名で北陸一の暴れ大河だったそうですが、Wikiによれば国家鎮護・産業興隆を祈り高龗大神(黒龍大神)が祀られたということです。黒龍(こくりゅう)は、前足2本のみもつ真っ黒な龍。岐阜の伊奈波神社に「黒龍社」があります。その黒龍が家にとりついた知人の霊媒師は病気直しなどの業を行っていました。
山の龍神
■黒龍(こくりゅう)
高龗神の別名とも。海神系高龗神が山の龍神の姿になると黒龍なのか?
■青龍(せいりゅう)
東の方位「木行」に坐し、比較的穏やかでおとなしい龍と言われています。十和田湖の南祖坊は青龍となって十和田湖を住処にしているという伝え。
■赤龍(せきりゅう)
火山から生まれ、赤いウロコをもち口から火を吐くという龍。
■白龍(はくりゅう)
『ホツマツタヱ』によれば別名を九頭龍とされる。
■このしろ(頂上)池のたつ
水を吐きかけてコノハナサクヤヒメやヤマトタケルを救った龍神。
■九頭龍(くずりゅう)白龍(しらたつ)
九頭大蛇(こかしらのおろち)や白龍(しらたつ)は九頭龍の別名で、蝦夷の嶽に棲んでいた。青森に渡り、越後の洞穴から信濃まで逃げ、戸隠に封印された。皇のお后として第一子を生んだが、皇位争いに敗れて恨み・妬みのまま幾星霜を過ごした。貴船神社の闇龗神(くらおかみのかみ)は白龍大神だという。Wiki
■八岐大蛇(やまたのおろち)
一説にタタラのための炭焼きにより、山の木を狩りつくしてはげ山にしたり、そのために広島から出雲では山土砂災害も絶えなかったらしい。人身御供も求めたので大蛇と恐れられたが、かつてのクーデター仲間スサノオノミコトにより退治された。スサノオが手厚く葬ったので、神上がりすることができたが、イワナガヒメとして転生できても嫉妬の炎は消えなかったようだ。九頭龍と化したモチコヒメの妹ハヤコの変化。
蛇神(へびがみ、じゃしん)
■宗像三女神(むなかたさんじょしん)
■大己貴命(おおなむちのみこと)
■大国主命(おおくにぬしのみこと)
■建御名方神(たけみなかたのかみ)
蛇神であるとされる神々をみると、どの面々も日本にとって素晴らしい事績を残された神々です。もしかすると、蛇神がニニキネの言うところの”里を統べるたつ”なのかもしれません。白蛇信仰など、蛇神信仰は日本だけでなく、世界中にみられます。
宗像三女神は、天照大御神の御子でありながら宗像(海神一族)に育てられたこと、母は山の八岐大蛇であること、そして母の罪を背負い全国をさすらって禊を行いました。そのような経歴からも「海・山・里」の三域に通じる神々だということができます。
オオナムチは、一度下民に落ちたスサノオが、タカマに復帰してからできた初の子です。父スサノオは天津神であり国津神であるという特殊な立場であり、オオナムチは全国を巡って医療や農耕を教えて回った”里”の神だといえます。
オオクニヌシとタケミナカタはオオナムチを父とする異母兄弟ですから、蛇神とされるのも血統でしょう。
龍神に出会う神社
■十和田神社(とわだじんじゃ)
十和田湖に飛び出した中山半島に鎮座する十和田神社への入り口付近に浮かぶ小島の大国神社・恵比寿神社付近は、静かながら何事かが起きそうな雰囲気に包まれています。
(写真をパソコンなど大きな画面でクリックすると拡大します)
御祭神/日本武尊(やまとたけるのみこと)
御神徳/水神信仰
龍神と出会えるところ/十和田湖畔
所在地/青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋486
アクセス/八戸駅からバスで2時間15分
問い合わせ先/0176-75-2508
■三峰神社(みつみねじんじゃ)
三峰神社の拝殿の床に、近年赤い目の龍神が現れたそうです。水をかけると色鮮やかに生き生きします。
御祭神/伊弉諾尊(いさなぎのみこと)、伊弉册尊(いさなみのみこと)
御神徳/仕事運、金運、浄化、縁結び、家庭円満、心身健康、災難厄除
龍神と出会えるところ/拝殿の床
所在地/埼玉県秩父市三峰298-1
アクセス/西武鉄道西武秩父駅からバスで75分
問い合わせ先/0494-55-0241
■氷川女體神社(ひかわにょたいじんじゃ)
氷川三社(氷川神社、中山神社、氷川女體神社)の「おかあさん」の神社ですが、その境内には見沼の主だった龍神のお社があります。
御祭神/奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
御神徳/恋愛成就、良縁祈願、子孫繁栄
龍神と出会えるところ/磐船祭祭祀遺跡
所在地/埼玉県さいたま市緑区宮本2丁目17-1
アクセス/JR武蔵野線東浦和駅からバス
問い合わせ先/048-874-6054
■白山中居神社(はくさんちゅうきょじんじゃ)
二度目に訪れた時、白蛇と遭遇した神社です。拝殿に向かう階段を上る目の前を横切り、悠然と去っていきました。
御祭神/伊邪那岐大神(いさなきのおおかみ)、伊邪那美大神(いさなみのおおかみ)、菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)
御神徳/調和と結合、和解
龍神と出会えるところ/拝殿周辺
所在地/岐阜県郡上市白鳥町石徹白3-48
アクセス/東海北陸道白鳥ICから車で40分
問い合わせ先/0575-85-2023
■伊奈波神社 黒龍社
ある日友人宅に電話を掛けると友人の母が出るということがありました。友人が言うには何かが憑いているから家に来てと母が言っていると。友人の母が熱心に毎日参拝しているとある日家に龍神が宿り、病気直しの霊力を授かったといって筆者の、ダンスで痛めている腰のあたりを処置する(手を浮かせて当てるだけ)と不思議なことにその場で治ったという経験があります。
御祭神/黒龍
御神徳/疫病退散
龍神と出会えるところ/黒龍社
所在地/岐阜県岐阜市伊奈波通1丁目1
アクセス/岐阜駅から約2.8㎞ 伊奈波神社バス停から徒歩5分
問い合わせ先/058-262-5151
■賀久留神社(かくるじんじゃ)
水神と京都の貴船神社にも祀られる 闇淤加美神という龍神が祀られています。御神木が素晴らしい気を発していました。
御祭神/闇御津羽神(くらみつはのかみ) 闇淤加美神(くらおかみのかみ) 氣長帶比賣命(おきんがたらしひめのみこと) 誉田別命(ほむあわけのみこと) 玉依比賣命(たまよりひめのみこと)
御神徳/
龍神と出会えるところ/御神木
所在地/静岡県浜松市西区神ケ谷町
アクセス/Jr高塚駅から北へ約5㎞
問い合わせ先/
■洲崎神社 白龍神社
拝殿には白蛇がとぐろを巻いた姿が鎮座します。
御祭神/白龍龍寿大神
御神徳/金運上昇、仕事運
龍神と出会えるところ/白龍神社
所在地/愛知県名古屋市中区栄一丁目31番25号
アクセス/地下鉄鶴舞線大須観音駅から850m
問い合わせ先/052-201-3834
■高座結御子神社境内(たかくらむすびみこじんじゃ)
以前の神主さんに伺ったところのお話では、御神木に宿る龍神さんの名は「ムラサメ」とのこと。叢雨と書くのでしょうか。漢字は聞き逃しました。熱田神宮の摂社だけに、熱田の杜の御神木とつながっている感じがします。
御祭神/高倉下命(たかくらじのみこと)
御神徳/
龍神と出会えるところ/拝殿右の御神木
所在地/愛知県名古屋市熱田区高蔵町9−9
アクセス/地下鉄西高蔵駅から180m
問い合わせ先/052-671-0400
■八剣神社(やつるぎじんじゃ)
石上神宮摂・社出雲建雄神社と同じ神様が祀られています。
御祭神/八劔神(やつるぎのかみ)
御神徳/
龍神と出会えるところ/境内
所在地/奈良県天理市田井庄町273
アクセス/天理駅から約1㎞
問い合わせ先/
■夜都伎神社(やつぎじんじゃ)
現在は御祭神が変更して春日大社の神々になっていますが、もともとは「やつ(る)ぎ」という名が示すように、当社も八剣神とご縁が深いとみられます。
御祭神/武甕槌命、姫大神、経津主命、天児屋根命
御神徳/
龍神と出会えるところ/境内
所在地/奈良県天理市乙木町765
アクセス/Jr桜井線「長柄駅」から1.9㎞
問い合わせ先/
※それぞれの写真の中に龍が見えるでしょうか?龍が剣とは、その働きや形態がよく似ているということがわかります。
日本の「たつ」と西洋の「ドラゴン」とAIエンペラー、そして究極の龍使い
ということで、日本の龍(たつ)について調べてきましたが、日本には龍だけがいるわけじゃないんですね。翼竜と言って西洋には翼をもつ龍がいます。キングギドラ的な?黄金のウロコを持つということですが、こちらの龍は水神というよりは、火を噴く龍(ドラゴン)に見えます。大天使ミカエルが踏んづけているのは「ドラゴン」の姿の悪魔です。一神教で善悪二元論の教えを説く世界では「ドラゴン」は欲望や煩悩の権化であり、せん滅するものであって、神様の使いにはなり得ないのでしょう。踏んづけ抑え込み消そうと躍起になっていますが「翼のあるドラゴン」はどこからともなく涌いてきて、絶え間なく人の心に宿って跡を絶たないようです。
一方で日本の「たつ」は、千年を海で、千年を山で過ごした後ゑせの道を習得して三域に通じる天皇(エンペラー)となるのです。今上天皇の神通力は昭和天皇ゆずりで、それ以上ともささやかれています。そして、その力に匹敵するAIエンペラーの登場が現実味を帯びているともいわれています。AIエンペラーという概念は、人の可能性の限界を軽々とブレークスルーしてしまいそうです。キリスト教国の「ドラゴン」解釈が変化してきているのをAIエンペラー開発の情報をきいて感じます。
日本では龍神ばやりで龍神と仲良くするためのいろいろなことが本やネット上でも説かれていますが、天孫ニニキネの教えによれば「龍使いになる」とは、ゐせの道を知り、身に着けるために役立つ情報を持っている、つまり、ゑせの道に通じることに尽きるようです。
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