【結婚の神様】国際結婚 意中の人と結婚 家庭円満 夫婦の道を究める神社

桃の節句婚活神社



3月3日は桃の節句と言って五節句の一つです。この日は「幸せな結婚を意宣り(いのり)身を清め祓う日」として古代より今に伝わる大切な節句となっています。ちなみに1月1日は一年の日月の巡航を敬ってもちを食す元旦。5月5日は菖蒲にちまきで邪気を払う端午の節句、7月7日は木綿や麻で機織りをして星を祀り、9月9日は菊(エンペラーの紋章)をめで祝う重陽の節句をつとめます。このように奇数の月に重なる日に、宇宙天体と一体化して邪気を祓う祀りを古代より行い今に伝える日本人です。桃の節句の意味を深く知って、自分自身や娘がなでしことして美しく命を輝かせるよういのりたいですね。

桃の節句にちなむ神社、初めて夫婦の道を開いた神様を祀る神社、国際結婚の原型となった神様を祀る神社、歌で意中の神を落とした女神を祀る神社をご紹介します。

桃の節句とはじめて結婚した神ウヒチニ・スヒチニ

桃という実には「オフカンツミ」という別名があります。桃太郎が鬼退治するおとぎ話は有名で、今でも通信会社のCMにも登場する、だれもが知る物語です。

ももたろうさん ももたろうさん
おこしにつけた きびだんご
ひとつわたしに くださいな

あげましょう あげましょう
これからおにのせいばつに 
ついてくるなら あげましょう

という歌を知らない人は少ないのではないでしょうか。

魔除けの呪力を秘めた「桃」

桃太郎のおとぎ話でわかることは、桃は鬼(罪穢れ)をやっつけるということです。この話の発祥は国生みの神イサナキ・イサナミの物語までさかのぼります。

イサナミは、三貴神の最後のスサノオを産み落としてから体調を崩したうえ、生まれたスサノオは世の中の罪穢れのすべてを背負って生まれたかのように、雄たけび、泣きわめき、あばれる子どもでした。スサノオが世の人々に害をなさぬようにといのりの宮(熊野本宮)を建てたイサナミはいのりたおすのですが、スサノオの乱暴はとどまらなかったようで、ある時火をつけます。その火を迎えとどめるためにイサナミも火の神を呼んだのですが、結果、自らが火に巻かれて命を落とします。

愛する妻がなくなったことが信じられないイサナキは、姉のシラヤマヒメがイサナミの「来るな」という意志を汲んで留めるのも聞かず、イサナミに会いに行きます。しかし、そこに横たわっていたのは生前の妻の見る影もなく、醜い死体でした。恥をかかせたと怒って追いかけるイサナミの手の悪鬼を追い払う時、ブドウやタケ櫛ではなく、桃の実を投げたところ退いたのです。邪気を払う力が桃にはあることを認められ「オフカンツミ」という名が桃につけられました。

はじめて結婚した神ウヒチニ・スヒチニ

桃の呪力を知らしめたイサナキ・イサナミは第7代アマカミを務めたのですが、桃の実を日野山に植えた神の名をウヒチニといいます。第4代アマカミとなる神です。妻の名をスヒチニといいます。第3代アマカミであるトヨクンヌまでは一人神でしたが、はじめて結婚した神がウヒチニ・スヒチニということです。そのお二人が桃の木を植え3年目にたわわな実を結んだということです。

ひな祭りの起源

その後、第7代イサナキ・イサナミの時代となり、男女の結合を象徴する「桃」が最強の邪気祓いになると分かったのですね。
この話は、おとぎ話となって長く伝えられ、現代でも行われる雛まつりにつながります。

男女が一体となることで鉄壁の防御態勢が生まれ、二人が築く安定感のある家庭で育つ子どもは安全に守られる、と言えるかもしれません。なにしろ、ウヒチニ・スヒチニの時代から「男女は互いに引き寄せ合う」というDNAが人類にもたらされたのです。適齢期になると男女はひかれあってくっつき、やがて多くは子どもを生す、という時代の始まりがウヒチニ・スヒチニです。一定数の子どもを産み育てる仕組みとしての「家庭づくり」はこの二神の結婚からはじまったのです。

「男女がひかれあって一つの家庭を作る」ということをのぞむ気持ちは、悠久の昔から人類のDNAに仕込まれたものだったのです。ただ、その在り方は時代や目的ごとに変容してきました。「はじめて結婚した神」「夫婦の道(満ち)を開いた神」「国際結婚した神」「意中の男性と歌の力で結婚した女神」を祀る神社をそれぞれ調べていきましょう。

桃の節句にご神事のある神社7社

■ 松尾大社
日程/3月3日 10:00~ 流しびな 10:30~ ※2020年は新型コロナウィルス感染拡大を受けて中止
住所/京都府京都市西京区嵐山宮町3  地図
アクセス/JR京都駅から市バス・京都バスで40分
駐車場/あり
問い合わせ先/075-871-5016

■ 流しびな 下鴨神社
流しびなは平安時代に始まったといわれています。
子供の健やかな成長を願い小さな人形を子供の身代わりに川や海に流し厄を払う行事です。
神事後、境内の御手洗川へ和紙で着物を作り、顔は土で丸め胡粉を塗った素朴な人形を乗せた桟俵(さんだわら)を子供たちの無事を願い流します。
一般の方も流すことができます。
桟俵を買い求め家に持ち帰り、一年間家で飾っておき、翌年に流されるのが一般的ですが、買い求めてその場ですぐに流されてもいいです。

下鴨神社
日程/3月3日 受付10:00~ 流しびな 10:30~ ※2020年は新型コロナウィルス感染拡大を受けて中止
住所/京都市左京区下鴨泉川町59  地図
アクセス/京都駅~下鴨神社前(もしくは糺ノ森前)まで市バス4番・205番
駐車場/あり
問い合わせ先/075-781-0010

■ 桃花神事 上賀茂神社
おごそかにとりおこなわれる神事は神前に草餅や桃の花・こぶしの花を供え無病息災を祈願します。
儀式に一般の観光客の方も参列することが出来ます。(出典:京都デザイン)

日程/令和2年3月3日 10:00~
住所/京都市北区上賀茂本山339  地図
アクセス/地下鉄「上賀茂駅」下車
駐車場/あり
問い合わせ先/075-781-0011

■ ひいなまつり 市比賣神社(いちひめじんじゃ)
大きなひな壇を作りその上に本物の人間が扮する男びな、女びな、三人官女、五人ばやしが勢ぞろいする珍しい祭りです。
官女の舞、十二単の着付けの実演や貝合わせ披露されます。

日程/3月3日 13:00~ 16:00 
料金/1,000円
住所/京都府京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル 地図
アクセス/京阪五条駅 徒歩5分 / 市バス河原町五条正面 3分
問い合わせ先/075-361-2775

■ 春桃会 三十三間堂
三十三間堂の名前にちなんで「三」の重なる3月3日に法会が行われ無料公開されます。
千体観音を特設の高壇から遥拝することが出来ます。
華道池坊の献華式や青空説法なども行われ、3日限定の女性専用の「桃のお守り」も授与されます。

日程/令和2年3月3日 ※2020年は新型コロナウィルス感染拡大を受けて一部行事を中止
住所/京都府京都市東山区三十三間堂廻町657  地図
アクセス/JR京都駅から市バスで10分
問い合わせ先/075-561-0467

■ 飛騨生きびな祭り 水無神社
昭和27年、蚕糸業が盛んだった飛騨の地で春秋の2回蚕糸業祭がおこなわれて蚕糸業農家の年中行事となっていた養蚕豊鐃と地域農業の振興を祈念する春の養蚕業祭に、寒冷地のためにひと月遅れて行われるひな祭りと合体し、絹に象徴される女性の気品と幸福を祈念するために始まったそうです。
日程/4月3日 午前10時30分 から 午後4時00分 まで
住所/岐阜県高山市一之宮町5323  地図
アクセス/JR飛騨一ノ宮駅下車徒歩4分
問い合わせ先/0577-53-2001

■ 雛祭 雛流し 加太淡嶋神社
こちらが雛祭りを広められた元祖神の鎮座する神社です。
三月三日は、朝から神社のなかは人々の熱気でむんむん。
関西はもとより日本全国から境内に女性たちが集まってきます。
日が高くのぼった正午、ひな流しの神事がおごそかに始まります。
人形に願い事を書き、人形とともに舟に乗せます。
女性の思いのたけをすべて込めた人形で、雛流しの舟はいっぱいになっていきます。
穏やかな春の海に紙吹雪がまかれ、神の国へと続く道ができます。
そこへ、本殿でお祓いを受けた無数の人形たちは、先導する舟に引かれ、キラキラと輝く海面を進む、黄金色や朱色のあでやかな着物をまとった人形
たちは、まるで生きているようです。
心が澄みわたり手を合わせる人、シャッターを切る人、涙ぐむ人・・・ひとりひとりの思いが神の国へと流れていきます。(神社HP概略)
日程/3月3日(火)正午より
住所/和歌山県和歌山市加太118  地図
アクセス/加太(和歌山県)駅[出口]から徒歩約19分
問い合わせ先/073-459-0043

はじめて結婚した二神ウヒチニ・スヒチニを祀る神社

「ウヒチニがが越前日野山の宮に桃の実を植えられたところ3年後に花も実も百個も生じた」という記述が『ホツマツタヱ』にあります。日野山は「雛が岳(ひながたけ)」の別名があるそうです。古い神様で、神代7代の神として祀られることが多いです。

■ 日野神社(ひのじんじゃ)
所在地/福井県越前市荒谷町22-1 
ご祭神/百日諾命(ももひなきのみこと)百日册命(ももひなみのみこと)天照皇太神、八心思兼神、迦具土神、男大迹天皇、應神天皇、宣化天皇
ご神徳/
祈願/
受付時間/
初穂料/
お守り/
駐車場/
お問い合わせ先/
参考サイト

■ 沙田神社(いさごだじんじゃ)
奥様の沙土煮命のみが祀られる神社です。

所在地/長野県松本市島立三ノ宮3316 
ご祭神/彦火火見尊(ひこほほでみのみこと)豊玉姫命(とよたまひめのみこと)沙土煮命(すいじにのみこと)
ご神徳/
祈願/
受付時間/
初穂料/
お守り/
駐車場/
お問い合わせ先/

はじめて夫婦の道を開いた二神(ふたかみ)イサナキ・イサナミを祀る神社

最初このお二神(ふたかみ)はお国と育ちの違ってなかなか馴染まなかったそうです。そのような夫婦が、仲良く心を合わせていくために「言葉」を揃えることが大事なことだと夫婦生活の中で悟ったイサナキは、舅のトヨケカミからさずかった「音」を日本語50音にまとめ、行く先々の土地に伝えて同じ言語を使う一つの国に仕上げていったということです。国生み、神産みとは、イサナキが日本語で名前を付けていったということとも取れます。日本語と国土とそれを統べる神々を生んだ創造主の二神です。

■ 筑波山神社(つくばやまじんじゃ)

所在地/茨城県つくば市筑波1番地 
ご祭神/筑波男ノ神(伊弉諾尊 いさなぎのみこと)筑波女ノ神(伊弉冊尊 いさなみのみこと)
ご神徳/縁結び、夫婦和合、家内安全、子授け、子育て、国土経営
祈願/縁結び
受付時間/9:00~16:00
初穂料/3,000円~
お守り/
駐車場/1回500円※ご祈祷者は無料
お問い合わせ先/029-866-0502

■ 伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)

所在地/兵庫県淡路市多賀740 
ご祭神/伊弉諾尊、伊弉冉尊
ご神徳/縁結び
祈願/夫婦円満金婚式・銀婚式
受付時間/10:00~17:00
初穂料/
お守り/
駐車場/無料
お問い合わせ先/0799-80-5001

■ 多賀大社(たがたいしゃ)

所在地/滋賀県犬上郡多賀町多賀604
ご祭神/伊邪那岐命、伊邪那美命
ご神徳/初めて夫婦の道を始められた
祈願/縁結び
受付時間/9:00~16:30
初穂料/5,000円
お守り/500円~
駐車場/無料
お問い合わせ先/0749-48-1101

国際結婚の原型となったサルタヒコとアメノウズメを祀る神

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂に導いたサルタヒコは、天狗の原型とされています。シュメールからやってきたともいわれる彫が深い赤ら顔の巨人に、ニニギノミコトの屈強の従者たちもひるんだところ、サルタヒコと対面したのがアメノウズメでした。サルタヒコはニニギを高千穂に行くよう勧め、導きの神として崇敬されるようになりました。最初に面談したアメノウスメを気に入り二人は「国際結婚」し、二人はオシドリ夫婦としてお神楽の神としても活躍しました。

■ 猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)
所在地/三重県伊勢市宇治浦田二丁目1番10号
ご祭神/猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)大田命(おおたのみこと)境内社 佐瑠女神社に天宇受売命(あめのうずめのみこと)
ご神徳/道開きノ神、みおの神、お神楽の神
祈願/良縁祈願 ※新型コロナウィルス感染拡大防止のため時間制限アリ
受付時間/8:30~17:00
初穂料/5,000円~
授与品/500円~
駐車場/無料
お問い合わせ先/0596-22-2554

意中の男性と歌の力で結婚した女神を祀る神社

日本語の呪力を駆使する技術は古代から確立されていたようです。5・7・5・7・7という和歌(短歌)の31音という数は非常に重要でした。歌の力で波を鎮めたり、害虫を駆除しました。歌を送られたら返す歌を添えねばなりませんが、返すことができない歌もあります。歌に詠んだ内容に反論ができないのですから、その歌に詠まれたことは現実とするしかないのです。そのような歌使いの技術をマスターした神をワカヒメ(稚日女尊 わかひるめのみこと)と言います。姫の名をとって「和歌」となり「和歌山県」が誕生したと伝わります。ワカヒメは天照大御神の妹(生まれ順では姉)で、皇子を育てた乳母でもあります。

■ 生田神社(いくたじんじゃ)
所在地/兵庫県神戸市中央区下山手通一丁目2番1号
ご祭神/稚日女尊(わかひるめのみこと)
ご神徳/縁結び
祈願/良縁祈願 
受付時間/9:30~16:00
初穂料/10,000円~
授与品/500円~
駐車場/
お問い合わせ先/078-321-3851

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